京都市上京区に位置する分譲マンション「Brillia 京都鞍馬口」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。この新しい住宅は、歴史あるエリアである寺之内に立地し、周辺には著名な茶室が点在しています。
「Brillia 京都鞍馬口」は、伝統的な京都の町並みと現代的な建築美を見事に融合させた設計が特徴です。デザインの過程では、近隣の町屋との調和が重要視され、町屋の軒が市内でどのように延びているかに着目した結果、見事な建物が誕生しました。
受賞の決め手となったのは、その抑制の効いたデザインの中に込められた深い意味です。建物の外観は、深い水平庇を強調しており、これにより町屋の屋根の流れを意識させる作りになっています。これに対し、外装がシンプルに仕上げられているため、目を引くが派手ではなく、周囲の景観とも調和しています。
また、このマンションは角地を有効に活用した立体的な植栽計画も魅力の一つです。開放的な緑地空間が提供され、街の景観も一層美しくなっています。特に、南西面のフロントゾーンでは、訪れる人を迎えるための植栽が丁寧に施されており、居住者や訪問者に安らぎを与えています。
エントランスアプローチにおいても、町屋の露地や坪庭、茶室の作りをイメージしたデザインが施されています。これは訪れる人々が、伝統的な日本の美しさを感じることができるように考えられています。
「Brillia 京都鞍馬口」の物件概要は以下の通りです。所在地は京都府京都市上京区寺之内通新町西入妙顕寺前町515番14号にあり、総戸数は23戸です。建物は鉄筋コンクリート造の地上5階で、2023年4月に竣工しました。事業主として東京建物株式会社が名を連ね、設計は株式会社東洋設計事務所、施工は要建設株式会社によるものです。
このプロジェクトは、単なる住宅建設ではなく、地域の風景や文化を尊重しながら、新たな価値を創造する試みであると言えるでしょう。「Brillia 京都鞍馬口」は、今後も多くの人々に愛される場所として、京都の心を受け継いでいくことでしょう。