ルミラ検査薬申請
2020-12-21 14:00:05
ルミラ・ダイアグノスティクス・ジャパン、抗原検査薬の販売承認申請で前進
ルミラ・ダイアグノスティクス・ジャパン、抗原検査薬の販売承認申請
ルミラ・ダイアグノスティクス・ジャパン株式会社が、11月30日に新型コロナウイルス感染症に関する大きな進展を発表しました。同社は、COVID-19の原因となるSARS-CoV-2抗原を検出するための検査薬の製造販売承認を、厚生労働省に申請しました。
この新しい検査薬は、マイクロ流体免疫蛍光法を活用しており、鼻腔ぬぐい液または鼻咽頭ぬぐい液からSARS-CoV-2抗原を迅速に検出することができ、わずか12分以内で結果が得られます。特に、鼻腔ぬぐい液を使用することで、患者への侵襲が少なく、自己採取も行いやすくなっています。これにより、医療従事者の感染リスクも軽減されることが期待されています。
また、検査に用いる「ルミラ測定機器」はコンパクトな設計で持ち運びが容易であり、医療機関だけでなく多様な場所でも使用することが可能です。これにより、各地での迅速な検査が実現することでしょう。
同社の代表取締役、加藤啓介氏は、「日本の皆様には、場所を問わず短時間で新型コロナウイルス抗原の検出ができる検査を提供できることを大変嬉しく思います。私たちは、この検査薬を迅速にお届けできるよう、引き続き努力していきます」と語っています。
この抗原検査薬は、すでに米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可を取得しており、さらに欧州でもCEマークの認可を受けています。臨床試験においては、症状が発現してから12日目までの患者を対象にRT-PCRとの一致率が97.6%(陽性)および96.6%(陰性)との結果が得られています。これにより、本検査薬の正確性が証明されていることが確認されました。
ルミラ・ダイアグノスティクス・ジャパンは、感染症対策や日常診療の向上を目指して、先進的な技術とともに診断手法の改善に取り組んでいます。新型コロナウイルスに対する効果的な対策を講じることで、日本国民の健康を維持し続けることが期待されています。
LumiraDxについて
ルミラ・ダイアグノスティクスは、2014年に設立された企業で、ポイントオブケア診断プラットフォームの開発、製造、販売に特化しています。医療従事者が容易に利用できる設計で、地域医療への貢献を目指しているのが特徴です。
同社のプラットフォームは、分析室での装置と同等の技術を取り入れつつ小型化されており、現場での実用性が向上しています。また、さまざまな検査項目に対して一つの機器で対応できるため、低コストで高品質な結果を保証します。これにより、地域の医療インフラの強化にも貢献しています。
スコットランドのスターリングを主な研究開発拠点として有し、世界各国に関連会社を持つルミラ・ダイアグノスティクスは、多くの戦略的投資家から約6億ドルの資金を受けており、今後の発展が期待されています。
会社情報
- 会社名
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ルミラ・ダイアグノスティクス・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都新宿区新宿5丁目2番3号MRCビル6階
- 電話番号
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