株式会社Buyee(バイイー)の子会社tensoが、エレコム株式会社の海外販売サポートを開始しました。これは、エレコムが展開しているECサイト「エレコムダイレクトショップ」において、海外のお客様が日本製品を購入しやすくすることを目的とした取り組みです。
エレコムは、大阪を拠点としたIT周辺機器メーカーで、約20,000点に及ぶ製品ラインを持っています。1986年からの長い歴史の中で、エレコムはデジタル機器だけでなく、ヘルスケアやゲーミング、さらには調理機器や理美容商品など、幅広いジャンルに商品を展開しています。特に新製品は毎月300に達し、年間の製品数は2300点にも上ります。このように多様なラインナップを持つエレコムが、海外市場への進出を強化することは、ブランド戦略の要となっています。
新たに導入されたBuyee Connectサービスを通じて、エレコムは約120の国と地域に製品を届けることが可能になりました。Buyeeが決済や国際配送、さらには多言語によるカスタマーサポートを提供することで、効率的に越境ECの運営が行えるようになります。これにより、日本国内の製品を必要とする海外のお客様が、手軽に購入できる環境が整います。
サービス開始直後から、すでにフィリピンやアメリカからの注文があり、エレコムはその成果を喜ばしいものと受け止めています。エレコムの社長は、「ユーザー情報をもとに今後の事業展開を考える重要なデータ収集が可能になった」と語り、さらなる海外市場への戦略的なアプローチを期待しています。
実店舗を持つエレコムとしては、来店者に対してこの新サービスの案内を行うことも計画しています。これによりインバウンドのお客様にリーチし、リピート購入を促す手段として活用可能です。
エレコムダイレクトショップでは、マウスやUSBメモリ、スマートフォンケース、そしてAV関連機器まで、幅広い製品を手に入れることができます。また、Buyee Connectのスムーズな連携により、海外ユーザーはそのままのECサイトで商品を簡単に購入できます。サービスは初期費用や月額費用が無償で、18か国語に対応した表示言語を使った購入が可能で、これによって国際的な顧客にも優れたアクセスビリティを提供します。
さらに、多様な決済方法と配送手段も整っており、Paypalや現地のクレジットカードなど、ユーザーの利便性を考慮した仕組みが用意されています。Buyeeによる検品・配送補償と不正決済防止サポートも完備されており、これまで以上に安心してショッピングを楽しむことができます。
エレコムとBuyeeの提携により、日本企業が海外市場に進出するための道筋が広がったことは間違いありません。今後の展開が期待されるこの取り組みが、国内ブランドの国際化に大きく貢献することを期待しましょう。