2025年7月版ECサイト表示速度ランキング発表
デジタルビジネスを支援する株式会社ギャプライズが、2025年7月時点での国内ネット通販のECサイト表示速度ランキングを公開しました。この調査は、日本国内の月間トラフィックが10万以上のサイトを対象に行われており、計272サイトの表示速度が分析されています。
調査の概要
調査は、通販新聞社が発表した第83回通販・通教売上高ランキングに基づき、Googleが提供するChromeユーザーエクスペリエンスレポートのデータを使用して行われました。特に、LCP(Largest Contentful Paint)は、サイトが表示されてからユーザーが主要コンテンツを見るまでの時間を測定し、表示速度の指標として重要です。Googleによると、LCPが2.5秒以内であれば良好なユーザー体験が提供され、4秒を超えると体験が損なわれるとされています。
トップサイトのパフォーマンス
今回の調査で特に注目すべきは、上位10サイトすべてが1.2秒以下のLCPを達成していることです。最も早い「ムラウチドットコム」を筆頭に「あみあみオンラインショップ」や「BAYCREW'S STORE」など、各業界のリーディングサイトが健闘しています。全272サイトの72%がLCP2.5秒以内に収まる中、多くの企業が表示速度向上に向けた取り組みを強化していることが示されています。
改善の実績
特に、Speed Kitを導入したユナイテッドアローズ、ベルーナ、デイトナ・インターナショナルの3社は、7月版でLCP2.5秒の基準をクリアしました。ベルーナはわずか1ヶ月で223位から156位へとジャンプアップし、速やかな成果を上げています。このような改善は、JavaScriptの最適化やイベントハンドラーの効率化、レンダリングパフォーマンス向上などによって達成されていると考えられています。
Core Web Vitalsの分析
今回のランキングでは、INP(Interaction to Next Paint)も重要な指標として登場しており、ユーザー操作に対する迅速な応答が求められています。上位サイトは安定したINPスコアを維持し、利用者にストレスのない体験を提供していることが見受けられます。自社のパフォーマンスを高めたい企業は、LCPとINPを組み合わせて分析し、改善策を講じることが効果的です。
株式会社ギャプライズの取り組み
ギャプライズは、様々なウェブサイトの表示速度改善を支援しており、最新のテクノロジーを導入し続けています。特に2023年のGoogleオプティマイズサービスの終了に伴い、高品質なABテストツールを提供し、2024年にはさらなるサイトスピード改善サービスを開始予定です。私たちは、クライアントのニーズに応じて多様な選択肢を提供し、業界の進化をともに推進していく所存です。
この結果を受けて、業界が如何に表示速度の重要性を認識し、改善に向けて動いているかが明らかになりました。詳細なランキングや具体的な改善事例は、私たちのメディアMarTechLabにて公開しています。