JAXAベンチャー「天地人」、宇宙ビッグデータで水道DXを加速!
JAXAベンチャーの株式会社天地人は、2024年6月26日から28日にかけて東京ビッグサイトで開催された「自治体・公共Week 2024」に出展し、宇宙ビッグデータを活用した水道DXソリューション「天地人コンパス 宇宙水道局」を発表しました。
同社は、2024年5月に開催された「自治体総合フェア2024」での出展をきっかけに、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局から招聘を受け、今回の展示会に登壇しました。
天地人は、2022年2月から2023年3月にかけて豊田市と共同で実施した実証実験「水道DX~人工衛星とAIによる水道管の健康診断~」で、内閣総理大臣賞を受賞しています。この実証実験で培った技術と実績を基に開発された「天地人コンパス 宇宙水道局」は、水道管の漏水リスクをAIで評価する画期的なシステムとして、大きな注目を集めています。
「天地人コンパス 宇宙水道局」とは?
「天地人コンパス 宇宙水道局」は、複数の人工衛星から取得したビッグデータとオープンデータを活用し、約100m四方の範囲内で漏水リスクを5段階で評価するクラウド型のシステムです。
本システムは、AIを活用することで、従来の漏水調査に比べて、点検費用を最大65%削減、調査期間を最大85%削減できる可能性があるとして、多くの自治体から注目されています。
天地人コンパス 宇宙水道局の4つの特徴
1.
人工衛星データの活用: 複数の人工衛星から膨大なビッグデータを取得し、気候変動の影響も踏まえた漏水リスクを事業体ごとに提案します。
2.
AIによる漏水リスク評価: 人工衛星データやオープンデータ、劣化・腐食要因、漏水発生情報などをAIで解析することで、評価精度を向上させています。
3.
評価内容の確認・管理: クラウド型の漏水リスク管理システムで、モバイルPCからいつでもどこでも評価内容を確認できます。現場での漏水調査結果の入力・管理も可能です。
4.
検証・課題抽出: 漏水調査結果や市民からの通報内容をナレッジ情報として保存・印刷できます。さらに、AIに学習させることで解析精度を高めることが期待できます。
注目を集める「天地人コンパス 宇宙水道局」
「天地人コンパス 宇宙水道局」は、その技術力の高さだけでなく、導入ハードルの低さも評価され、厚生労働省、国土交通省、総務省などの各省庁が実施する「第7回インフラメンテナンス大賞」で厚生労働大臣賞を受賞しました。
2023年のサービス提供開始からわずか1年で、東京都水道局をはじめとする17自治体に採用されています。
今後の展開
天地人は、今後も「天地人コンパス 宇宙水道局」の開発・普及を進め、日本の水道インフラの維持・管理を支援していくとともに、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
自治体職員向けプライベートセミナー開催
天地人は、2024年7月26日に、自治体職員向けプライベートセミナー「~人工衛星×水道ビッグデータ~ AI時代の新しい管路維持・更新戦略とは?」を開催します。
本セミナーでは、「天地人コンパス 宇宙水道局」の活用事例を紹介し、AIを活用した水道管路の維持・更新業務の生産性向上について解説します。漏水調査や管路更新においてデータを活用することに関心のある自治体職員は、ぜひ参加してみてください。
詳細はこちら:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfBGrYtskXaJ3bF7NPMfhtPjYquq0iOQhuwT5znaHY3BfALmA/viewform