ストックマークとNoetraが挑む日本のフィジカルAI基盤モデルの開発
ストックマーク株式会社(東京都港区、CEO:林 達)は、AIに関する新たな挑戦として、Noetra株式会社(東京都渋谷区、社長:丹波廣寅)らと共同で「国産マルチモーダル基盤モデル」の開発に取り組むことを発表しました。本プロジェクトは、AIロボットやフィジカルAIの基盤を確立することを目的としています。
参画の背景
AIは、単にテキスト情報を処理するだけでなく、実世界のデータを認識し制御することが求められています。特に「フィジカルAI」は、製造業、物流、インフラなどの幅広い分野での技術革新に不可欠です。このような背景を踏まえ、経済産業省とNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進するプロジェクトに採択されたことで、フィジカルAIの基盤となる「国産マルチモーダル基盤モデル」の実用化を目指しています。
ストックマークはこれまで、複雑なビジネスドキュメントの読解や構造化を通じて生成AIの社会実装を進めてきました。その経験を生かして、フィジカルAI開発への貢献を果たすことに自信を持っています。
参画の概要
ストックマークは、VLM ResearcherとしてNoetraに出向し、これまでの経験で培った「複雑な情報の読解・構造化技術」と「モデル学習のノウハウ」を提供します。これにより、Noetra内での開発を直接サポートし、プロジェクトの推進に貢献していく予定です。
コロナ禍以降、AI技術のグローバル競争が一層激化しています。日本固有の現場データやものづくりの技術を活かし、独自のモデル構築に取り組むことは、企業にとっての社会的責任と捉えており、プロジェクトの成功に尽力していく覚悟です。
ストックマークの研究開発の歴史
ストックマークは、2024年5月に国内最大規模の1000億パラメータLLMを開発し、ハルシネーションを抑止した日本語のLLM「Stockmark-LLM-100b」を創出しました。
また、2025年3月には、世界最高水準のVLM「Stockmark-2」を開発。このモデルは画像や図表を含む複雑な情報を正確に処理する能力を持っています。2026年7月には、NVIDIAとの連携によるVLMの開発を発表し、日本語に特化したモデルをオープンソースで公開しました。
Noetra株式会社の紹介
Noetraは、日本の生成AI競争力を高め、産業全体の競争力向上を目指す企業として2026年1月に設立されました。AIロボットやフィジカルAIの基盤となるマルチモーダル基盤モデルの開発を進めています。
ストックマークの無限の可能性
ストックマークは、AI活用が企業の競争力維持にとって不可欠であると考えていますが、多くの企業がデータの整備不足や現場への定着が進まないという課題に直面しています。
当社は独自の自然言語処理技術を活用し、テキストだけでなく図面や仕様書、過去の判断ロジックなどをAIに読み取らせ、業務プロセス自体を改良する「AI BPR」を提供しています。これにより、従業員が価値創造や専門性を高める業務に専念でき、自律的に業務が進行する未来を見据えています。
まとめ
ストックマークとNoetraが共同で推進する「国産マルチモーダル基盤モデル」の開発は、日本のAI技術の未来を切り開く意義深い取り組みです。今後、この技術がどのような成果をもたらすか、多くの関心が寄せられています。