ヘルステック企業のUbieは、多様な働き方を推進するため、新たにDEI(ダイバーシティ、公平性、受容性)ポリシーを策定しました。
このポリシーに基づき、産休をベスティング期間に含めたストックオプション制度と、体調に関して社内の医師にいつでも相談できる新たな制度を開始しました。
Ubieは、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションとする企業です。健康という全ての人に関わる分野で事業を展開しており、アクセシビリティの向上をはじめ、誰もが適切な医療へアクセスしやすいサービス開発に注力しています。
創業から多様化してきた社内の働き方は、リモートワークやフレキシブルな時間での働き方の実現により、社員の居住地は北海道から九州まで全国に広がり、子育て率は50%以上となっています。
しかし、社内のDEIアンケートでは、42%が「第三者もしくは当事者として社内のDEIに歪みを感じている」と回答し、さらに50%が「社内で多様な立場からの視点・意見があることに価値を見出しているか」という質問に「あまり感じない/全く感じない」との回答を得ています。
Ubieは、組織の多様性を一層高め、マイノリティもその実力を存分に発揮できる制度・環境・文化を築く必要性を感じ、DEIの枠組みを導入することを決定しました。
DEIポリシーでは、DEIが事業・組織成長の必須要素であること、能力主義と多様性を両立させること、選択と集中によってリターンを最大化することを掲げています。
今後1〜2年の注力領域として、リーダーシップ職での生物学的女性比率を、現在の15%から30%以上に引き上げることを経営目標としてコミットしています。
今回のDEIポリシーの策定と合わせ、社員がポテンシャルを最大限発揮できる環境をつくるべく新たに2つの制度を開始しました。
1つ目は、産休をベスティング期間に含めたストックオプション制度です。Ubieのストックオプション制度「U-win」は、全正社員を対象とし、退職後も在籍年数に応じた割合でその権利を保有し行使することが可能な点が特徴です。今回の新制度では、法的に定められた産休期間(14週間)を、ストックオプションのベスティング期間に含めることで、出産という期間において公平性を担保することを目的としています。
2つ目は、社内医師健康相談制度です。Ubieに在籍する各分野の専門医師10名に、自身や家族などの体調についていつでも匿名で相談ができる制度です。これまでにも「妊活・妊娠・出産について産婦人科医からアドバイスをもらう」「家族の病気の治療方針について相談する」といったケースがありました。
Ubieは、DEIを事業を成長させイノベーションを起こすために必須の要素だと捉えています。今回のDEIポリシーの策定・新制度を皮切りに今後も様々な施策を展開し、DEIが事業と組織のさらなる成長をもたらすことを証明していくとしています。