建設業界を変える新技術
ARAV株式会社が新たに開発した自動(無人)油圧ショベル RX「ヨイショ投入くん」が、2025年6月の「第7回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO2025)」でデモ展示されることが決まりました。この革新的な機械は、現在の建設業界が直面している人手不足を解消するための強力なツールとなることが期待されています。
背景と目的
近年、建設業界では技能を持つベテランの退職が進み、新たな人材の確保が困難な状況が続いています。これに対抗する形で、建設機器の自動化が注目されており、ARAVはその分野において新たなソリューションを提供すべく「ヨイショ投入くん」を開発しました。
中小企業においては、新しい技術を導入する際にかかるコストや運用の難しさが課題とされており、ARAVはこれを解決するため、簡便で手軽な自動化の仕組みを提供することを目指しています。
ヨイショ投入くんの特長
「ヨイショ投入くん」は、後付けで装着することができる油圧ショベル用の自動化装置です。LiDARやIMUを駆使して周辺の環境をリアルタイムで捉えることで、最適な掘削や排土動作を自動で実施します。
製品情報
- - 製品名: 自動(無人)油圧ショベル RX「ヨイショ投入くん」
- - キャッチコピー: 完璧じゃない。でも、まずはここからはじめよう。
- - 提供形態: ARAV製遠隔装置「Model E」による後付け方式
- - 対応機種: CAT320
- - 提供開始日: 2025年6月18日(予定)
導入可能な業界
「ヨイショ投入くん」は、様々な業界での導入が見込まれています。具体的には、鉱山やリサイクルヤードに加え、焼却バイオマス発電施設や製鋼・金属スクラップ処理ヤードなど、多岐にわたる用途での活用が期待されています。これにより作業員の安全性と生産性を大幅に向上させることが可能となります。
主な導入先と用途
1. 鉱山・砂石・骨材ヤード: 一次破砕機への投入
2. 焼却バイオマス発電施設: 燃料ピットへの燃料投入
3. リサイクルヤード: 金属スクラップへの投入
4. 建設残土・再資源化施設: 選別センターへの残土投入
5. 一般廃棄物処理施設: 破砕機への投入
6. 再生アスファルトコンクリートプラント: 再生材投入
展示会の詳細
2025年6月に幕張メッセで開催される第7回国際建設・測量展では、実機展示やライブ中継デモも行われる予定です。展示会は、成長を続ける建設技術の最前線が集まる貴重な機会です。
- - 会期: 2025年6月18日~6月21日
- - 会場: 幕張メッセ
- - 小間番号: 07-49
事故補償パックの提供
ARAVは、三井住友海上火災保険との連携により、導入された事業者が安心して使用できるように事故補償パックも用意しています。
今後の展望
ARAVは「ヨイショ投入くん」のさらなる対応機種の拡大を計画しています。また、現場からのフィードバックを元に、機能の強化にも注力していく方針です。さまざまな課題を解決し、建設業界の未来を切り開くこの技術に期待が寄せられています。
会社情報
ARAV株式会社は、令和2年に設立され、東京都文京区に本社を置いています。自動運転技術を駆使し、これからの作業環境を安全で安心なものにするためのソリューションを提供し続けています。
今後も「ヨイショ投入くん」を通じて、建設業界の生産性向上に貢献していく姿勢を示しています。