轟修杜の個展が仁和寺で開催
2025年7月28日から8月10日の期間、京都市の世界遺産・仁和寺において、アール・ブリュット・アーティストの轟修杜(とどろきしゅうと)による個展が開催されます。本展のテーマは「無限の可能性の世界で生み出された色彩の宇宙」。彼の独自の表現方法が、皆さまの心を深く打つことになるでしょう。
轟修杜のアートに寄り添う音楽
本展では、彼の作品を観覧するだけでなく、打楽器とヴィブラフォンによる即興演奏会も行われます。音楽とアートが生み出す調和を、ぜひ現地で体感してください。特に、即興演奏は彼の描く色彩とリズムがさらに深まる瞬間となることでしょう。
轟修杜の感性とアール・ブリュット
轟修杜は、幼少期に「自閉的傾向の発達障害」と診断され、言葉でのコミュニケーションが苦手でした。しかし、音楽に目覚めた彼は「えをかくこと」の楽しさに出会い、筆を取ることができました。
初めは強い筆圧がない状態でしたが、やがて壁やシーツにまで描き始め、色と形の独創的な世界を展開。自らの特性を活かしながら、多様な表現を学ぶことで、作品は進化し続けています。現在では、力強い筆圧で創作することができ、毎回新たな挑戦を楽しんでいます。
アール・ブリュットとは
アール・ブリュットは、「加工されていない芸術」を意味するフランス語から派生した言葉です。美術教育を受けていない人々が、自発的に自己表現を行うアートを指します。日本のアール・ブリュットは、その独特なスタイルから高い評価を受けています。本展でも、その真髄を感じ取れることと思います。
展示と創作のこだわり
今回の個展では、約2000枚に1つの割合で完成に至るという、轟修杜の創作過程が垣間見える作品たちが並びます。自由でカラフルな作品たちは、見る人に強く訴えかけ、感動を呼び起こすことでしょう。彼が心を通わせてきた「絵と言葉の対話」を感じることができる特別な機会です。
開催概要
「轟修杜 アール・ブリュット展」
- - 会期:2025年7月28日〜8月10日
- - 観覧時間:9時〜17時(最終受付16時30分)
- - 会場:仁和寺 黒書院(京都府京都市右京区御室大内33)
- - 入場料:仁和寺の御所庭園拝観料(大人800円、高校生以下無料)
特別企画:即興演奏会
- - 日時:2025年8月8日(金)、9日(土)17時〜
- - 出演者:打楽器奏者の谷本麻実氏、ヴィブラフォン奏者の谷口かんな氏
- - 入場料:仁和寺の御所庭園拝観料(大人800円、高校生以下無料)に加え、コンサート入場料は別途大人1,000円。
轟修杜の母のメッセージ
轟修杜の母、轟都さんは彼の成長を支え、個展開催に寄せて「彼が描く色とかたちによることばが、どのように響くのか楽しみです」と語っています。彼の作品が、特別な場所である仁和寺でどのように心に響くのか、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
今、轟修杜のアートを通じて、彼の心の声を感じ取ってみませんか。会場の仁和寺で、みなさまにお会いできることを楽しみにしています。