日本のおもてなし精神
2014-12-18 11:00:04
訪日2000万人時代を担う、日本のおもてなし精神とは?『やっぱりすごいよ、日本人』で再発見
訪日2000万人時代に向けた、日本のおもてなし精神の再発見
近年、日本を訪れる外国人観光客は増加の一途を辿っており、2020年の東京オリンピック・パラリンピック以降は、年間2000万人規模の訪日旅行者を見込む声も出ています。そうした状況の中、改めて注目されているのが「日本のおもてなし」です。
本書『やっぱりすごいよ、日本人』(あさ出版)は、アメリカ出身で日本在住25年以上となるルース・ジャーマン・白石氏が執筆した、日本のおもてなし精神を再発見する一冊です。著者は、日本人の日常的な行動や気配りが、実は外国人から見て大きな魅力となっている点を、豊富なエピソードを交えて解説しています。
外国人目線で見た、日本人の「おもてなし」
本書では、日本人が無意識に行っている行動や習慣が、外国人観光客にとってどれほど素晴らしい「おもてなし」になっているかが具体的に紹介されています。例えば、電車での座席譲りや、道案内の丁寧さ、お店での細かい気配りなど、日本人が当たり前に思っていることが、外国人にとっては感動的な体験になっているというのです。
著者は、こうした日本人の行動や気配りは、単なる「親切心」ではなく、長い歴史の中で培われてきた「おもてなしの文化」の表れだと指摘。その文化が、訪日外国人観光客にどのような印象を与え、日本経済にどのような貢献をしているかを分析しています。
DeepJapanと、多様な視点による情報発信
ルース・ジャーマン・白石氏は、訪日外国人旅行者向けの情報サイト「DeepJapan」(http://www.deepjapan.org) の代表も務めています。DeepJapanは、日本在住の外国人500名以上が、自身の視点から日本を紹介するプラットフォームです。旅行者の口コミサイトとは異なり、長年日本に住む外国人だからこそ分かる、深く、そして多角的な視点からの情報発信が特徴です。
DeepJapanで発信される情報は、単なる観光情報にとどまりません。生活情報や文化に関する情報など、旅行者が日本をより深く理解するための役に立つ情報が提供されています。こうした活動を通して、白石氏は日本のおもてなし精神を世界に発信し続けています。
訪日旅行者増加に向けた、日本人の役割
本書は、単なる「日本文化の紹介」にとどまりません。訪日旅行者数の増加を背景に、日本人が改めて自国の文化や強みを見つめ直し、自信を持って外国人観光客を迎え入れることの重要性を説いています。
本書で紹介されているエピソードは、日本人の持つ潜在的な能力や魅力を再認識させるものであり、訪日旅行者増加に向けた、日本人の新たな役割を考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
著者のプロフィール
ルース・ジャーマン・白石氏は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州生まれ、ハワイ州育ち。タフツ大学国際関係学部卒業後、株式会社リクルートに入社。その後、株式会社スペースデザイン取締役、株式会社ジャーマン・インターナショナル代表などを歴任。日本語能力試験1級、宅地建物取引主任者資格を保有するなど、日本社会に深く関わり、活躍されています。
多様な経験と高い日本語能力を活かし、日本のグローバル化を推進する活動、日本の文化や魅力を世界に発信する活動に尽力されています。
まとめ
『やっぱりすごいよ、日本人』は、日本人の素晴らしさを再発見し、訪日旅行者増加の時代に向けた新たな視点を与えてくれる一冊です。日本人の「おもてなし」の精神を改めて考え、日本文化をより深く理解したい方、そして訪日外国人観光客を積極的に迎え入れたいと考えている方におすすめです。
会社情報
- 会社名
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株式会社ゼロイン
- 住所
- 東京都千代田区内幸町1-5-2内幸町平和ビル20F
- 電話番号
-
03-6550-9123