海上輸送訓練
2024-12-26 16:05:18

震災復興30年を記念する海上輸送訓練が実施される

2025年1月8日(水)、大阪水上バス株式会社が運航する観光船サンタマリアが、大阪から神戸へ向けて緊急時海上輸送訓練を実施します。この訓練は、阪神淡路大震災から30年を迎える年に行われ、緊急時の対応能力を高め、スキルの維持を目的としています。

1995年に発生した阪神淡路大震災の際、大阪水上バスは政府の要請を受けて、1月21日から2月26日までの期間、神戸へ向けての緊急輸送を行いました。当時、同社は港外へ運航する経験がなく、多くの課題に直面しました。この経験を踏まえ、定期的に自主的な訓練を実施し、また過去の台風21号での関西国際空港への被害も教訓とし、空港と大阪市内の移送訓練も行なっています。

訓練の内容としては、大阪港(海遊館西はとば)から出航し、神戸港(中突堤中央ターミナル「かもめりあ」)へ約1時間55分で到着します。神戸港には約25分間停泊し、その後同じルートで帰港します。この訓練は、緊急時に必要な運航ルートの確認を含んでいます。

大阪水上バスは1983年から観光船の運航を開始し、これまでに多くのクルーズ事業を展開してきました。アクアライナーやアクアCieloなど、さまざまな船を用いて、大阪の水辺観光を楽しむイベントを提供しています。

今回の訓練は、2025年の大阪・関西万博に向けた取り組みの一環として位置付けられています。万博に間に合うよう、大阪水上バスは、地域の災害時における海上輸送の体制を強化することに尽力しているのです。また、同社は大阪市の中心部で、観光に訪れる人々に多彩な水上体験を提供し続けており、この訓練を通じて市民の安全対策や避難計画に対する理解を深める機会にもなります。

緊急時海上輸送訓練については、大阪港(海遊館西はとば)発の出港時刻が09:00、神戸港到着が10:55、神戸港出発が11:20、そして再び大阪への帰港が13:20となっています。訓練後、観光船サンタマリアは再び海遊館西はとばに戻ります。

この取り組みは、単なる訓練にとどまらず、地域の防災力を向上させ、未来の観光客にも安心して利用してもらえるような運航体制の構築を目指しています。大阪水上バスが推進する「水都創造」の理念のもと、この訓練が実施され、さらに多くの人々に大阪の魅力を伝える素晴らしい機会になることでしょう。未来の万博に向け、万全の準備が整えられることを期待しています。


画像1

会社情報

会社名
大阪水上バス株式会社
住所
電話番号

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。