日系企業の従業員数
2025-12-22 10:15:54

第2回中国日系企業従業員数ランキングを発表!明暗分かれる業界事情

第2回中国日系企業従業員数ランキングが発表されました



リスクモンスター株式会社の連結子会社、利墨(上海)商務信息咨詢有限公司が行った調査による「第2回中国日系企業の従業員数ランキング」が発表されました。このランキングは、2025年4月時点での法人登記情報に基づき、中国国内の日系企業27,148社を対象にしており、従業員数のデータは2025年9月時点の社会保険加入者数をもとに集計されています。

市場競争の影響と業界の再編



調査によると、前回の調査(2023年3月時点)から約2年が経過する間に、中国では自動車や電機製造業を中心に市場競争がますます激化し、その結果として効率化や組織再編が進んでいます。このような環境の中、日本企業の事業環境は大きく変化しており、企業の市場対応力や戦略転換を示す指標として、従業員数が注目されることになりました。

注目の企業ランキング



ランキングの結果、トップ10企業には多くの変動は見られなかったものの、依然として自動車関連と電機機器関連の製造業が上位に位置しています。特に注目すべきは、首位を獲得した「日産自動車株式会社」です。現地の従業員数は76,956名と報告されており、前回調査から約6,500名の減少があったものの、依然としてトップの地位を維持しています。

また、5位の「日立製作所」や6位の「住友電気工業」、7位の「ダイキン工業」は、それぞれ3,000名以上の増員を行っており、上位の順位には変化が見られませんでした。しかし、前回10位だった「矢崎総業」は7,000名以上の大幅減員により、トップ10から外れる結果となっています。

従業員増加数に注目



従業員増加数のランキングでは、「住友電気工業」の現地法人が新工場への移転を経て2,559名増加し、4位に名を連ねました。さらに「ゼンショーホールディングス」の現地法人も、北京での事業拡大によって1,130名の増加を記録し、飲食業として唯一のトップ10入りを果たしました。

従業員減少の実態



一方で、従業員減少のランキングでは「本田技研工業」が3,112名の減少でトップとなりました。ガソリン車中心の製品構成が響き、中国市場でのEVシフトに適応できず、販売状況が厳しい結果に。

総評と今後の展望



今回の調査により、中国市場で日系企業が直面している課題やトレンドが明らかになりました。特に、自動車製造業や電機製造業は、効率化や組織再編が求められる一方で、EVや新エネルギー分野では増員が見込まれています。

日系企業が中国市場で生き残るためには、変化に柔軟に対応しながら、新たな成長分野への投資を行うことが鍵となるでしょう。

詳細については、リスクモンスターが運営するサイトでランキングの全容を確認できます。 https://www2.rismon.com.cn/report2512_j/?utm_source=rm&utm_medium=press&utm_campaign=251222

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