高齢者のための健康脳活クッキング
高齢化社会において、料理が持つ魅力と重要性が再評価されています。特に、高齢者にとっての料理は、単なる食事の用意ではなく、脳を活性化する重要な活動として注目を集めています。『70歳からの健康脳活クッキング』は、こうした背景のもと、業界初の料理特化型デイサービス「なないろクッキングスタジオ」が、10年の実績を生かして編纂した書籍です。
この本は「料理をすることが脳に与える影響」をテーマにしており、利用者の安全を重視しつつ、自分で調理する楽しさを促進しています。「危ないからやらない」のではなく、「どうすれば安全にできるか」を考え、料理を通じて脳活を実現する方法を明示しています。
料理と脳の関係
本書では、料理に取り組むことがどのように脳を活性化し、精神的な充実感をもたらすかを図表を交えながら解説。単に美味しい料理を作ることではなく、献立を考え、材料を選び、調理する過程そのものが重要であると説いています。この工程を通じて、計画力や判断力、注意力を自然に鍛えることができるのです。
また、自分が作った料理を味わうことで得られる達成感や、周囲の評価がコミュニケーションの促進につながる点も特筆すべきでしょう。特に、高齢者は「おいしい」と言われることで自信を持ち、社会とのつながりを感じることができます。低栄養に陥りがちな高齢者が、食事をもっと楽しめるようになる工夫が本書には詰まっています。
なないろクッキングスタジオの取り組み
「なないろクッキングスタジオ」は、個々の身体能力や希望に応じたプログラムを提供しています。料理には多くの工程がありますが、高齢者が無理なく参加できるよう、彼らにとっての「できること」を重視した支援を行っています。プロのシェフによる指導を受けながら、楽しく調理することで、利用者一人ひとりが「やりたい」と感じる瞬間を作り出しています。
東京都内に4つの施設を持ち、「NANAIROメソッド」としての実践を生かしたレシピも豊富に盛り込まれており、家庭でも楽しめる内容となっています。このメソッドは高齢者が無理なく料理に関わることを意図しており、できる工程を見つけ、料理の楽しさを共有することに貢献しています。
書籍の特徴と内容
この書籍は、2つの大きなパートで構成されています。第一部では「脳と料理のおいしい関係」と題し、東北大学の川島隆太教授が監修しており、料理と脳の関係性を簡潔に説明します。第二部では、実際に料理を楽しむための具体的なレシピや、家庭でも手軽に作れる豊かなメニューを紹介しています。
レシピには肉、魚、卵、大豆製品、デザートなど多彩な食材が使用され、視覚的にも楽しめる料理写真を多数挿入。手順も明確に示されているため、初めての方でも安心して取り組むことが可能です。
料理を通じた豊かなドリーム
「なないろクッキングスタジオ」では、ただ単に食を楽しむだけでなく、料理が人々の生活をどのように豊かにするかを追求しています。本書を通じて、多くの方に「健康脳活クッキング」という新しい食の楽しみ方を知ってもらえればと思います。料理は食べることだけでなく、「できた」「また作りたい」という喜びや、人との会話を生む活動です。
料理を続ける中で、心も元気に、コミュニケーションも豊かにしましたいですね。
書籍概要
- - 書名:『70歳からの健康脳活クッキング』
- - 著者:なないろクッキングスタジオ
- - 制作協力:神永美佐子(株式会社SOYOKAZE)
- - 監修:川島隆太(東北大学加齢医学研究所 教授)
- - 出版社:株式会社Gakken
- - 発売日:2026年8月28日
- - 定価:1,925円(税込)
- - ページ数:96ページ(オールカラー)
- - ISBN:978-4-05-802747-9
この書籍は全国の書店やオンラインで手に入ります。 料理を楽しむことで、よりよい人生を送るための一冊として、多くの方に手に取っていただけることを願っています。