障がい者や内戦下の人々を支えるプロジェクトが始動
難民や障がい者支援に取り組む特定非営利活動法人AAR Japan(難民を助ける会)は、新たにスーダンとタジキスタンでのプロジェクト資金の募集を開始しました。この取り組みは、地雷や内戦によって厳しい状況に置かれた人々を支えるためのもので、「まるごとプロジェクト募金」という形で、一口115万円からの寄付を受け付けています。
スーダンでの取り組み
スーダンでは、内戦や感染症の影響で手足を失った方々に対して、義手と義足を提供するプロジェクトを行います。スーダンは長年の内戦により、自国内に多数の地雷や不発弾が残されています。この影響で、足や手を切断する必要に迫られた人々が少なくありません。また、無視されがちな熱帯病である「マイセトーマ」によっても、多くの人が苦しんでいます。
AAR Japanのプロジェクトでは、障がいを負った7〜10人に義肢を装着し、歩行訓練を行う予定です。しかし、最近の内戦の影響で日々の食糧さえ不足しており、義肢を手に入れることが難しい現状です。寄付金は150万円を募っており、困難な状況にある方々の生活を少しでも改善する手助けとなることを目指しています。
タジキスタンでの取り組み
次にタジキスタンでは、障がい児を育てる母親たちに対する支援が行われます。この国では、女性の社会進出が進んでいないため、特に障がい者やその家族が差別や偏見にさらされることが多いのが現状です。AAR Japanは、6名の障がい児を育てる女性に対して、6ヶ月間の縫製研修を行います。
研修を修了した方々には、ビジネスを始めるために必要なミシンが提供され、家庭で仕事ができる環境を整えることで、彼女たちの経済的・社会的自立を後押しします。こちらのプロジェクトの募金目標は115万円です。
募集の詳細
今回の募金は、10月から始まり、資金が集まり次第終了します。このプロジェクトの特長として、以下の点が挙げられます。
1.
定期的な報告:プロジェクトの進捗については、日本人駐在員が丁寧に報告を行います。
2.
名前入りの提供物資:寄付者の名前を記載したステッカーを、提供される物資に貼付します。
お問い合わせ
支援の詳細や寄付方法については、AAR Japanまでお気軽にお問い合わせください。キャンペーンサイトもご利用いただけます。
このような支援が必要とされている現状に目を向け、多くの人々の声を届けるため、是非とも取材や掲載をお願い申し上げます。