ディップ株式会社が発表した2024年7月のアルバイト平均時給調査によると、全国の平均時給は1,364円となり、昨年と比べて84円の上昇を示しました。これは前月との比較でも19円の増加を見せており、アルバイト市場が活性化していることを示すデータです。
本調査は、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」などの求人掲載情報を基に集計されています。2024年7月の「バイトル」に登録された求人件数は約30万件で、前年同月比で9.9%増加したものの、前月比では1.1%の減少が見られました。
エリア別平均時給
特に注目すべきは、地域ごとの時給トレンドです。関東エリアでは平均時給が1,444円に達し、前年から157円の増加を記録したほか、前月比でも13円の上昇を見せるなど、過去最高を更新しました。
九州エリアも盛況で、平均時給は1,418円、前年同月比138円増、前月比で21円の上昇が記録されています。関西エリアでは1,311円、東海エリアでは1,228円と、地域によって時給に差があることが見受けられます。
職種別の動向
職種別で見ると、専門職は1,828円、飲食業で1,142円と、両者とも昨年からの増加が顕著です。特に専門職は301円と大きな上昇を示しています。販売職は1,183円で前年比95円の増加を示し、サービス職も1,304円と前年比で96円の増がありますが、事務職は1,274円と前年を下回る結果となりました。
運搬・清掃・包装の職業は1,206円とやや減少傾向にあり、建設業の平均時給は1,370円と前年から233円減少しています。一方で、教育職は1,837円で前年同月比で422円の増加を見せており、教育分野の需要の高まりが伺えます。
調査方法
この調査は2018年3月から改良され、厚生労働省の職種カテゴリに基づいています。データ収集には、全国47都道府県の情報が含まれており、派遣の仕事や接待を伴う飲食店のデータは除外されています。これにより、より精度の高いアルバイト時給の時系列分析が行われています。
今回のデータが示すように、アルバイト市場は今後も成長が続くと期待されます。ディップ株式会社は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めながら、労働市場の課題を解決するためのサービスを展開しています。引き続き、求人情報サイト「バイトル」を通じて、労働市場の動向を注視していきます。