ジャパンハートアジア小児医療センター開院
2023年10月31日、カンボジアに新たな小児医療の拠点、「ジャパンハートアジア小児医療センター」が開院しました。このセレモニーには、株式会社ブライセンの代表も出席し、多くの関係者がその誕生を祝いました。
ジャパンハートは、「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に掲げ、アジア各国で医療支援をしている日本の国際医療NGOです。ブライセンは同法人の活動に賛同し、これまで何度も寄付などの支援を行ってきました。
新たに開院したセンターは、小児がんなどの病を抱える子どもたちに無償で高度な医療を提供するために設立されました。また、現地の医療従事者の育成にも力を入れており、持続可能な医療体制の構築を目指しています。
式典には約300名が参加し、駐カンボジア日本国特命全権大使や保健省の大臣が出席しました。式のなかで、ジャパンハート創設者であり新病院の院長である吉岡秀人医師が、小児がん治療の進展について触れた言葉が印象的でした。「2018年の時点ではカンボジアにおける小児がん治療の成功率は約10%に過ぎなかったが、現在では50%に達している。ただし、先進国では80%の成功率を誇る。この差を埋めるためには、さらに努力が必要である。」という彼の言葉は、多くの者に感銘を与えました。
吉岡医師はまた、「この病院がアジアそして世界で最も尊敬される施設となることを目指したい」と述べ、来るべき未来への確固たる決意を表明しました。
式典後、ブライセンの代表はセンターを見学し、医療設備や運営体制を理解する機会を持ちました。現場での医療関係者や支援団体の方々との交流は、今後の活動に向けた良い刺激にもなったことでしょう。
「ジャパンハートアジア小児医療センター」は、アジアの生存格差をゼロにするというジャパンハートの目標を具現化するための重要な拠点となります。施設は200床を有し、こちらではまず小児がん患者を100名受け入れ、外来診療も開始予定です。地域医療支援の中心となることが期待されています。
ブライセンは、今後もジャパンハートとの協力関係を大切にし、社会的課題解決に貢献する活動を継続していく意向です。事業活動と社会貢献活動を両立させ、持続可能な社会を実現するための企業を目指します。
特定非営利活動法人ジャパンハートについて
2004年に設立されたジャパンハートは、日本を拠点とする国際医療NGOで、アジア諸国における無償の子ども医療に積極的に取り組んでいます。その活動は年間約4万件に及び、累計で35万件以上に達しています。また、国内でも離島やへき地の地域医療支援に力を入れています。なお、ジャパンハートは認定NPO法人です。詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。
ジャパンハート公式サイト