壱岐市とどうぶつ基金が人と猫の生きやすい未来を目指す協定を締結

壱岐市とどうぶつ基金が共存を目指すエンゲージメントパートナー協定を締結

長崎県壱岐市と公益財団法人どうぶつ基金が、2025年2月18日にエンゲージメントパートナー協定を結ぶことが決まり、注目を集めています。この協定は、同市における動物問題への取り組みと地域貢献を図るもので、犬や猫の殺処分ゼロを目指す企画が具体化する一歩と言えるでしょう。

協定の背景

公益財団法人どうぶつ基金は、1988年に設立された動物愛護団体で、特に飼い主のいない猫や多頭飼育崩壊の犬・猫の不妊手術に力を入れています。今回の協定により、壱岐市との協働活動がさらに強化されることとなります。

壱岐市長の篠原一生氏も、「今回の取り組みにより、地域が抱える動物問題の解決に向けた大きな一歩を踏み出すことができる」とコメントしています。

TNR地域集中プロジェクトの実施

エンゲージメントパートナー協定の一環として、2024年度から実施される「TNR地域集中プロジェクト」が注目されています。このプロジェクトは、動物病院やボランティアが不足している地域で、不妊手術を行う特化した病院を開院し、TNR（Trap, Neuter, Return）を推進していくものです。

TNRは、捕獲・不妊手術・元の場所に戻すという手順を踏むことで、猫の個体数を制御し、地域との共存を図る取り組みです。このプロジェクトを通じて、壱岐島に暮らす人々や猫たちがともに生きやすい環境が整備されることが期待されています。

調印式の詳細

協定調印式は壱岐市役所郷ノ浦庁舎にて、2025年の2月18日13時30分から開催されます。式典では壱岐市の篠原市長やどうぶつ基金の佐上理事長が出席し、協定の内容や取り組みに関する説明が行われる予定です。

この調印式は、地域新聞などでの取材が広く求められています。取材を希望するメディアは、事務局へ直接連絡することで参加が可能です。

どうぶつ基金の活動内容

どうぶつ基金の活動は、地域の動物の福祉向上だけでなく、地域住民の安心感も増していくことになります。そのためには地域の皆さんとの連携が不可欠です。具体的には、飼い主のいない猫や多頭飼育崩壊の犬・猫の無料不妊手術のほか、里親探しの支援、啓発活動や署名活動が行われています。

今後、壱岐市とどうぶつ基金が手を組むことで、人と猫が共に豊かな生活を送るための道がさらに開かれることになります。地域全体がこの活動に積極的に参加し、共存のための意識を高めていくことが求められています。