小学館『コロコロコミック』が受賞
2025年5月21日、水曜日に行われた贈賞式にて、株式会社小学館が発行する『月刊コロコロコミック』が第8回「電流協アワード2025」で【電流協アワード大賞】を受賞しました。この受賞は、小学館にとっても初の快挙です。贈賞式は、「電子出版制作・流通協議会」を通じて行われました。
Awardsの目的は、電子出版分野の発展を評価し推進することにあります。選考委員には電子出版の専門家やメディア担当者が名を連ね、自社または他社からの推薦に基づく評価が行われました。その中から選ばれたのが『コロコロコミック』です。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の分野での取り組みが高く評価されました。
YouTubeチャンネルの成功
『コロコロコミック』は、YouTubeを活用した様々なコンテンツを展開し、同プラットフォームでの登録者数は300万人を超えました。特に「コロコロチャンネル【公式】」や「ブラックチャンネル」といった多チャンネルに分かれた運営により、月間再生数はなんと2.1億回を達成。この結果、コロコロ関連の動画が小学館内での再生回数の80%を占めるという成果を上げています。
このYouTube成功の背景には、2015年のチャンネル設立以来、さまざまな魅力的なコンテンツを配信してきたことがあります。新たなチャンネルも次々と誕生し、ジャンルごとの特化が行われています。たとえば、「ブラックチャンネル」や「でんぢゃらすじーさん」など、子供たちに絶大な人気を誇り、視聴者の拡大に寄与しています。2024年には200万人を突破し、2025年には更に300万人に達しました。
デジタルウェルビーイングへの取り組み
『コロコロコミック』は、デジタル時代における子供たちの健全な成長をサポートするため、数々のイニシアチブにも参加しています。「子どもと青少年のデジタルウェルビーイングに関するイニシアチブ」への参画を 통해、YouTubeを利用する子供たちへの安全なデジタル環境を提供しようと努めています。このイニシアチブには、著名な企業や団体が名を連ねており、子供たちが安全にコンテンツを享受できるよう、共に取り組んでいます。
今後の展望
小林浩一氏(副編集長)は、これからのデジタル領域への取り組みに意欲を示し、「子供たちとの新たな接点を増やし、マンガの入口を広げていきたい」との意向を表明しました。これからも『コロコロコミック』は、新しいメディアやコンテンツを通じて子どもたちに知識と楽しさを提供し続けることでしょう。
『月刊コロコロコミック』は毎月15日に新刊をリリースしており、公式ウェブサイトでは新作マンガやイベント情報を発信しています。近年のデジタルの流れを反映しつつ、小さな読者たちとのつながりを強化していく姿勢が見られます。その動向から目が離せません!