エミレーツ・グループ、過去最高の227億ディルハムの利益を達成

エミレーツ・グループ、過去最高の利益を記録

アラブ首長国連邦（UAE）ドバイに本拠地を置くエミレーツ・グループは、2024-25年度において過去最高となる227億ディルハム（約62億米ドル）の税引前利益を達成しました。この数字は前期比で18%増となり、同社の成長と堅実な経営を物語っています。

エミレーツ・グループは、世界中での航空事業と地上ハンドリングサービスを展開する会社で、特にエミレーツ航空が業務の中心となっています。2025年5月8日に発表された報告書によると、同社は売上高も過去最高の1,454億ディルハム（396億米ドル）に達しました。これは前期比で6%の増加を示しており、業界内での競争力を確固たるものとしています。

エミレーツ航空の業績

エミレーツ航空の業績は、特に注目に値します。当期の税引前利益は212億ディルハム（58億米ドル）となり、こちらも前期から20%も増加しました。また、売上高は1,279億ディルハム（349億米ドル）に達し、現金資産も497億ディルハム（約135億米ドル）と大幅に増加しました。これにより、エミレーツ航空は「世界で最も収益性の高い航空会社」としての地位を確立しています。

一方で、dnata（デナタ）も順調に業績を伸ばしており、税引前利益は過去最高の16億ディルハム（4億3,000万米ドル）、売上高は211億ディルハム（58億米ドル）を記録しました。これにより、エミレーツ・グループ全体としての業績も地道に向上しています。

堅実なキャッシュフローと配当政策

この素晴らしい業績の背景には、エミレーツ・グループの堅実なキャッシュフローがあります。現金資産は534億ディルハム（146億米ドル）に達し、前期比で13%増となっています。これに基づき、所有者であるドバイ投資公社（ICD）には配当金として60億ディルハム（約16億米ドル）を支払う方針も示されています。

新たな法人税の影響

2023年に施行されたUAEの法人税が初めてエミレーツ・グループにも適用され、この期間の税引後利益は205億ディルハム（約56億米ドル）となりました。これは9%の法人税を差し引いた後の数値です。

エミレーツ航空は2002年から日本市場にも進出しており、成田国際空港、東京国際空港（羽田）、および関西国際空港からドバイを経由して世界各地への旅行を提供しています。最新の航空機と受賞歴を持つサービスで、各国のお客様に快適な空の旅を届けています。