新たな未来を切り拓く横浜・プロミライズ青葉台の挑戦
横浜市青葉台に位置する桜台団地の再生プロジェクト、「プロミライズ青葉台」が、ついにその幕を開けます。2026年1月末からの第一工区引渡しを控え、長期にわたる歴史の中で変革を遂げるこの団地。新たな物語の始まりに、多くの期待が寄せられています。
桜台団地は、1966年に竣工した築40年以上の団地で、長年にわたり地域の憩いの場として機能してきました。しかし、老朽化や組合員の高齢化が進む中、今後の居住環境をどのように維持していくかが問われる時期に入りました。これに対して、桜台団地では「建替え」を選択し、積極的に未来へ向けて動き出しました。
組合員自らが主役のプロジェクト
桜台団地マンション建替組合は、組合員自身が主体的に考え、行動することを基本方針としました。このプロジェクトの最大の特徴は、ただ単にデベロッパーの提案を受け入れるのではなく、組合員一人ひとりが意思決定に関与し、情報共有が行われる環境を作り出した点です。このアプローチにより、信頼の輪が広がり、合意形成が実現しました。
情報の透明性が確保されたことで、組合員は「修繕・建替え」の判断材料として必要な情報を得ることができました。中立な立場を維持し続けた委員会は、客観的にメリット・デメリットを提示し、信頼感を築くための活動を徹底しました。これにより、スピードよりも納得を重視した合意形成プロセスが実現し、再生への道を開くことができました。
新しい“まち”のあり方を模索
「プロミライズ青葉台」は、単なる建物の再生にとどまらず、地域のコミュニティや住民同士のつながりを再構築することも目指しています。ハード面では、バリアフリーや防災機能の強化、環境に配慮した緑地の再生が進められています。
具体的には、エレベーターを利用したバリアフリー動線の確保や、多世代が安心して住めるデザインが施された住居の提供、それに加えて自然と共生する生活空間の創出など、多岐にわたります。特に、約1,500本に及ぶ新しい樹木の植樹や既存の樹木の再利用による緑地の再生は、住環境の質を大幅に向上させると期待されています。
ソフト面においても、住民同士の交流を促進する施策が導入されます。引渡し前から様々なワークショップや地域活性化イベントが実施され、地域のつながりが強化される取り組みが進められています。居住者間のコミュニケーションを円滑にするためのデジタルツールの活用も進行中です。
未来への道筋
桜台団地マンション建替組合の理事長である鈴木 実氏は、「合意形成には賛成を求めるのではなく、各自が意思決定できる環境作りが重要」と怠らない姿勢を示しています。これによって、住民の意識が変わり、安心・安全・快適な新しい生活空間が形成される道筋が開かれています。
2023年から2025年までの間、注目を集めているこの再生プロジェクト。第一工区の引渡しを機に桜台団地は、再び地域の中心となることを目指しています。地域に根ざした新しい暮らしの実現を見据え、これからも皆が共感し支え合いながら未来を歩んでいく姿が見守られています。
まとめ
桜台団地から「プロミライズ青葉台」へと生まれ変わるこのプロジェクトは、住民主体の合意形成と地域の活性化を目指した新しい挑戦の象徴です。2026年の第一工区引渡しに向け、さらなる進展が期待されます。新しい未来を切り拓くこの場所から目が離せません。