岐阜県石徹白に宿『助七』オープン
岐阜県郡上市の小さな集落、石徹白に新しい宿『助七』が誕生しました。この宿は、築150年の古民家をリノベーションした一棟貸しの宿で、地域の文化と歴史を感じる憩いの場として注目を集めています。
宿『助七』の開設背景
石徹白は、過疎化が進む日本の山里として知られていますが、その豊かな自然や暮らしの知恵は、訪れる人々に多くの学びをもたらします。1980年代には1200人を超えていた人口が、現在では200人を下回ることとなりました。そのため、地域としての存続が厳しい状況にあります。そこで、既存のアパレル事業に加え、宿泊業を新たな事業として立ち上げることになったのです。
クラウドファンディングでの成功
宿のオープンに際し、クラウドファンディングを実施しました。目標金額500万円に対し、350名の支援者からなんと1,000万円以上が集まり、目標達成率は220%を記録しました。この結果は、地域活性化に向けた思いが多くの人々に支持されていることの証と言えます。
宿の魅力と体験
古民家の魅力
宿『助七』は、板張りの古民家をそのまま利用し、石徹白らしい間取りが保たれています。玄関を入れば馬小屋、屋根裏、囲炉裏の部屋など、当時の生活が垣間見える作りです。石徹白の歴史を感じながら、快適に宿泊できる空間を実現しました。
食事と体験
宿泊者には、地元の食材を使用した健康的な食事が提供されます。提携する「MAGOEMON」から季節ごとの料理が楽しめます。また、藍染や草木染の体験講座も実施しており、自然素材を活用した手仕事を体験することができます。これらの体験を通じて、地域の知恵と技術を学ぶことができる貴重な機会です。
お話し会の開催
11月29日には宿のオープン記念として、お話し会が開かれます。設計士の藤沢百合さんと、石徹白洋品店の店主である平野馨生里が登壇し、宿の設計背景や地域の魅力について語ります。参加費は3,000円で、お茶代も含まれています。
今後の展望
宿『助七』は単なる宿泊施設ではなく、石徹白の魅力を再発見し、地域とつながる場としての役割を果たすことを目指しています。この宿を通じて、地域の未来を担う人々が育つことを期待しています。石徹白の豊かな自然と歴史を体験しながら、ぜひ訪れてみてください。
石徹白洋品店の宿『助七』に行くことで、忘れられた日本の原風景や、昔ながらの生活文化に触れ、新たな発見をすることができるでしょう。宿泊の予約は公式サイトから可能です。