音楽とラジオの新境地
2019-11-27 13:26:08
小説『オートリバース』が生み出す音楽とラジオの新たな形
小説『オートリバース』の魅力と展開
2019年に発表された小説『オートリバース』は、日本のクリエイティブ・ディレクター高崎卓馬氏が手がけた作品で、80年代の青春のエッセンスを純度100%で描いています。この小説は、当時のアイドル親衛隊としての少年の日々や、彼らがどのように過ごしていたのかをリアルに再現しています。特に、高崎氏は小泉今日子から直接聞いた話や、その周囲の人々にも取材を行い、非常にリアルな感触を持つ内容に仕上げています。
ちなみに、この作品の発売日は2019年9月9日。『オートリバース』は240ページにわたり、青春の持つさまざまな感情やノスタルジーを描いており、定価は1400円(税別)です。
斉藤和義とのコラボ
小説に感銘を受けたミュージシャンの斉藤和義さんは、同タイトルの楽曲「オートリバース〜最後の恋〜」を11月20日にリリースしました。この曲は、斉藤さんが小説からインスパイアを受けて書き下ろしたもので、彼の新しいニューシングル『いつもの風景』に収録されています。このコラボは、多くのファンから注目を集め、その完成度の高さにも評価されています。
ラジオ番組の放送
さらに、ニッポン放送は開局65周年を記念して、11月23日に『斉藤和義のオートリバース』というラジオ番組を放送しました。これは、架空の喫茶店「オートリバース」を舞台にし、当時の音楽と共に常連客との音楽談義を行うという内容で、リスナーにとっても親しみやすい形が評価されました。番組のパーソナリティは斉藤和義さんが務め、ゲストには高橋優や吉田照美、笑福亭鶴光が登場しました。
番組は、放送から1週間後までradikoのタイムフリー機能で聴くことができ、需要に応じてアクセス可能です。リスナーからの反響も大きく、小説と音楽、そしてラジオが一体となった新しい体験が広がっています。
スピンオフ短編と特別ラジオCM
小説の特設サイトでは、特別に書き下ろされたスピンオフ短編『オートリバースsideB』が公開中で、今後1ヶ月間の期間限定で楽しむことができます。また、ラジオ番組の特設サイトではオリジナルのラジオCMが公開され、小説と連動したプロモーションも忘れられない魅力の一つです。全6篇の短いCMは、さまざまなテーマを持ち、今までにない新しいラジオ広告の形を作り上げています。
総括
このように、小説『オートリバース』は、音楽やラジオを通じて新たな物語を紡ぎ出し、80年代の青春の魅力を多角的に伝えています。人々が失われた時間を振り返り、もう一度体験したいと思う気持ちの重要性を感じさせるこの作品は、今後さらに多くのメディアで展開されることでしょう。高崎卓馬氏のクリエイティブな発想がどのように広がっていくのか、引き続き注目が集まります。
高崎卓馬のプロフィール
高崎卓馬氏(1969年生まれ、福岡県出身)は早稲田大学法学部を卒業後、クリエイティブ・ディレクターやCMプランナーとして活躍しています。彼は数々の賞を受賞しており、最近ではJR東日本の「行くぜ、東北」やサントリーオランジーナのCMなども手がけてきました。映画やドラマの脚本も手掛けるなど、幅広い活動が評価されています。
会社情報
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株式会社 中央公論新社
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