PreonLab 6.2発表
2024-10-22 17:15:14

エイヴィエルジャパンが新流体シミュレーションソフトウェアPreonLab 6.2を発表

エイヴィエルジャパン、流体シミュレーションソフトウェア「PreonLab 6.2」を発表



2024年10月に、エイヴィエルジャパン株式会社が新しい流体シミュレーションソフトウェア「PreonLab 6.2」をリリースすることを発表しました。このソフトウェアは、粒子法の一種であるSmoothed Particle Hydrodynamics (SPH) 法を基にしており、三次元数値流体力学(CFD)解析を効率的に行うことができます。

新たなシミュレーションの可能性を提供


PreonLabは、流体および固体を粒子として定義し、計算速度と精度の両立を実現したPREON®テクノロジーにより、従来の解析手法では難しい領域でのシミュレーションを可能にしました。特に、車両環境試験においては、実際の気象条件を再現することが困難で、多くの時間とコストがかかりますが、PreonLabはこうした問題を解決するための強力なツールとなります。

主要機能の新たな拡張


新バージョンの注目すべき機能としては、流体による構造の弾性変形を解析する「Deformable Solver」(ベータ版機能)や、車両の慣性を考慮した「Full Car Suspension Model」が含まれています。これにより、雨水環境下でのシール材の動きや、水撃による部品の信頼性を高精度で評価できるようになります。また、様々な車両の冠水走行シナリオについても、より正確な車両姿勢を再現可能です。

新しい機能一覧


  • - Deformable Solver (ベータ機能): 流体力に応じた構造変形の解析を可能にします。
  • - Full Car Suspension Model: 車両の慣性を考慮した新しいサスペンションモデル。
  • - Carreau-Yasuda model: 幅広い非ニュートン流体の挙動を解析できます。
  • - 雪モデル、混相流モデル、リジッドソルバーの拡張: 様々なシミュレーションに対応した機能を追加。

このような新機能は、研究開発の現場において試作に頼らず、高度なシミュレーション評価を行ううえで非常に価値のあるものです。エイヴィエルジャパンのアドバンストシミュレーションテクノロジー事業部の取締役、馬立浩久氏は、デジタルツインによる車両開発の重要性に言及し、PreonLabの役割がますます重要になることを強調しています。

開発の背景


PreonLabの開発を手掛けているFIFTY2 Technology GmbHは、ドイツに拠点を置くスタートアップ企業です。コンピュータサイエンスや数値計算の専門家たちによって設立され、その技術は全世界で注目を集めています。Jens Cornelis氏は、信頼性、効率性、使いやすさの三本柱を掲げ、これまで数々のイノベーションを実現してきました。新たなシミュレーション技術の探求は、FIFTY2にとって常に続く挑戦です。

まとめ


ここまで進化したPreonLab 6.2は、従来の車両試験手法に代わる新たな選択肢を提供することが期待されています。エイヴィエルジャパンは、今後も持続可能なモビリティ社会の実現に向けて、さらなる技術革新を追求し続けるでしょう。詳細情報については、エイヴィエルジャパンのプレスリリースページをご覧ください。


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会社情報

会社名
エイヴィエルジャパン株式会社
住所
神奈川県川崎市中原区新丸子東3丁目1200番地KDX武蔵小杉ビル8階
電話番号

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