香りの中に息づく歴史
2025年2月21日、
アメリカのニッチフレグランスブランド「Arquiste(アーキスト)」が日本市場に登場します。このブランドは、歴史保存を専門にする建築家カルロス・フーバーによって設立され、建築の視点を取り入れたユニークな香水を手がけています。歴史的な瞬間や場所を香りによって再現することで、現代に私たちをいざなうその姿勢は、まさに「香りのタイムマシン」とも呼ぶべきものです。
6種の香水が描く歴史的な風景
Arquisteは、特定の時代や場所に基づいた香水を6種類ラインアップしています。これらは、緻密な歴史調査と一流の調香師とのコラボレーションによって生まれたもので、過去の瞬間を瞬時に呼び起こす力を持っています。具体的には、
- - インディゴ スモーク(1646年): 福建省武夷山からの香り。
- - ポー(134年): 古代ローマ皇帝ハドリアヌスの愛を思い出させる香り。
- - ナンバン(1618年): 日本のガレオン船が運ぶ南国の香り。
- - ジ アーキテクト クラブ(1930年): ロンドンのアール・デコな喫煙室でのカクテルタイムを再現。
- - ブトニエール No.7(1899年): パリのオペラ・コミックでの優雅な香り。
- - シドニーロックプール(2016年): シドニーの海岸での夏を感じる香り。
これらの香水は、それぞれの歴史的瞬間とともに、香料が生み出す立体的な構成「香りの建築」を感じさせます。たとえば、
ポーは、古代ローマでの深い愛情を表現し、心に残る温もりを思い起こさせます。現在の私たちが感じることができるのは、これらの香りによって過去のストーリーが語られているからです。
Arquiste誕生の背景
Arquisteは、カルロス・フーバーがメキシコとパリで建築を学んだ後、歴史保存を専門にし、2011年に設立しました。彼の経歴と経験が、香水の製作において新たな視点をもたらしています。香水がただの嗜好品ではなく、過去の体験をも再生するメディアであることを忘れてはなりません。
ブランド名の「Arquiste」は、Architecture(建築)、History(歴史)、Artist(芸術家)、Archive(アーカイブ)を組み合わせた造語で、これが香水を作る際の基本原則に反映されています。また、ブラックとホワイトを基調とした洗練されたミニマルデザインは、歴史の尊重と現代的な要素の両方を反映しています。
取り扱い店舗での特別体験
Arquisteの香水は、NOSE SHOP(ノーズショップ)にて取り扱われます。この店舗は、日本の香水市場に新たな風を吹き込み、特にニッチフレグランスの専門店として成長しています。2025年2月7日からは、新宿店およびオンラインストアで先行発売が行われる予定です。香水初心者でも楽しめるように、カジュアルな雰囲気が魅力です。
過去の風景を香りに込めて、あなたもArquisteを身につけてみてはいかがでしょうか。香りを通じて、歴史的瞬間を追体験する、特別なひとときをお楽しみください。