APEX株式会社、次世代SLAMスキャナ「LS600」の取り扱いを開始
APEX株式会社(東京都)は、最新型のSLAMスキャナ「LS600」の販売を開始しました。この製品はAIを搭載しており、測量業務やインフラ点検、建設現場の効率化に寄与します。手動で行っていたノイズ除去や地図補正などの後処理を自動化できるため、業務のスピードアップが図れます。価格も従来のSLAMスキャナと同等に設定されているため、導入しやすいのが特徴です。
高精細360°カラー撮影
LS600の大きな特徴は、その高精細な360°カラー撮影能力です。このデバイスは、4800万画素のデュアルカメラを搭載しており、死角のない色情報を取得できます。さらに、AIを利用したリアルタイム処理により、ノイズと欠損を即座に補正することが可能です。これにより、図面作成の際の視認性が向上し、建設などの現場での活用が期待されます。
SLAM技術の革新
このスキャナは、RTK GNSS(リアルタイムキネマティック衛星測位システム)を組み込んでおり、1cmの精度で位置情報を測定できます。これにより、狭小空間や屋内施設での高精度スキャンが実現します。従来のSLAM技術では困難だった高精度で色付きの地図作成が、LS600を使用することで可能となりました。
AI機能の全容
LS600には、いくつかの重要なAI機能が搭載されています。
1.
AIノイズ除去:通行人や車両といった動的オブジェクトを自動で識別し、除去することで、純粋な地物データを保持します。これにより、手動でのフィルタリング作業が大幅に削減されます。
2.
AIマップ統合:複数のスキャンデータをAIが自動的に統合し、大きな施設や複雑な地形のマッピングを容易にします。
3.
AIカラー補完:色情報の不足をAIが補完・調整し、图片区の視認性を高めます。
従来製品との違い
LS600は、従来のハンドヘルドSLAM機器と比較して、多くの優れた点を誇っています。
- - GNSS精度:LS600はcmレベルの精度を有しており、従来機器の多くはこれに成功していません。
- - カメラの性能:4800万画素のデュアルカメラを搭載しており、360°の視野をカバーします。
- - 耐候性:IP54等級の防塵・防水機能と、-20°C〜+50°Cの温度範囲での使用が可能です。
様々な現場での利用可能性
LS600は、測量業務だけでなく、インフラ点検や建設現場においてもその威力を発揮します。森林エリアや都市部のGNSS接続が困難な地域でも安定したスキャンが可能です。また、CIM/BIMモデルの構築にも役立つ元データが取得できます。
無料ウェビナーの開催
最新のSLAM技術に関する無料ウェビナーを実施予定です。LS600の技術解説に加え、無制限リターンのUAV-LiDAR「LiAirH600」も紹介されます。
- - 開催日:7月23日、25日、30日、8月1日の各13:00より
- - 参加費:無料(事前申込制)
APEX株式会社について
APEX株式会社は2021年に設立され、ドローン、GNSS、Lidar、SLAMなどの分野での技術開発を行っています。特に、AIを前提とした産業向けのデータ取得・解析を強みとし、業務の自動化を目指しています。それにより、より効率的にデータを活用し、さまざまな産業の変革を支援しています。