自分の道を自ら選ぶための新たな試み「ジブン・ドライブ」
先日、経済産業省の取り組みの一環として、中高生のキャリア形成を支援する新たなプロジェクト「ジブン・ドライブ」がスタートしました。この取り組みは、株式会社リンクアンドモチベーションのグループ企業、株式会社モチベーションアカデミアが中心となって進められています。
「ジブン・ドライブ」は、中高生自身が自らのキャリア観や将来のビジョンを築いていく手助けをすることを目的としたプログラムです。プログラムの最初となるワークショップが、2024年8月3日から7日にかけて行われ、46名の参加者が集まりました。このプログラムは、誰もが自分の個性と向き合い、それに基づいた人生デザインを考える体験を提供します。
日本のキャリア形成における課題
日本国内では、多くの中高生が進路や将来について真剣に考えることができず、十分なサポートも受けていません。この背景には、キャリア形成に必要なライフデザインの支援が不足していることが影響しています。「ジブン・ドライブ」は、そんな現状を打破し、学生たちが自分の人生を主体的にデザインできる社会の実現を目指しています。
プログラムの構成
「ジブン・ドライブ」は、以下のようなステップで進行します。
1. 自分を知る
「好き」の探求を通じて自分自身を知ることが、第一歩です。参加者は週に1回の個別コーチングセッションにて、目標設定を行い、興味のある分野について深く掘り下げていきます。例えば、海外文化に興味がある場合、その背後にある様々な要素を調べるミッションが与えられます。
2. 世界を知る
月に2回行われるキャリアワークショップでは、社会人や大学生とのディスカッションを通じて、多様な視点を学び、将来を考えるための深い洞察を得ます。参加者それぞれが自分と向き合いながら、将来に向けた計画を広げていくことが期待されています。
3. ありたい姿を描く
プログラムの最後には、個々の将来展望や人生計画を「私の冒険の書」としてまとめる作業が待っています。これにより、参加者は自らのビジョンを具体的にアウトプットすることで達成感を味わいます。
参加者の声
ワークショップを終えた参加者からは、「自分について考えたことがなかったけれど、他の人の価値観を聞いて、自分自身の特性を理解できた」との声が寄せられました。また、「選択に対する考え方が変わり、とても良い刺激になった」といった感想も多数ありました。こうした参加者の学びは、彼らの今後の人生において重要な資産となるはずです。
今後の展望
この実証事業が成功すれば、全国規模での展開が視野に入ります。他の学校や教育機関との連携を深め、中高生全体に向けたライフ・キャリアデザインの支援が進められるでしょう。未来を自分の手で切り開くためのこの新設プロジェクトが、多くの若者に新たな選択肢を提供することを期待しています。
「ジブン・ドライブ」は、自分の可能性を開花させるための第一歩となることを目的としています。これからの中高生たちが自らの進む道を主体的に選択し、成長していく姿が楽しみです。そして、モチベーションアカデミアはそのための重要なサポートを続けていく所存です。