エンジニアと非エンジニアの投資戦略の違い
最近の調査により、ITエンジニアと非エンジニアの金融投資に関する興味深い結果が明らかになりました。株式会社キッカケクリエイションが実施したこの調査では、エンジニアのAI関連株保有率が37.0%に達し、非エンジニアよりも20.5ポイント高い結果が示されました。これにより、エンジニアの技術的視点が投資選択に影響を与えていることが浮き彫りになりました。
調査の概要
この調査は、個別株の金融商品へ投資を行っているITエンジニアと非エンジニアの計400名を対象に行われました。調査期間は2023年8月29日で、エンジニアの平均年齢は約34.9歳、非エンジニアは約37.9歳という結果が得られました。
投資開始時期
エンジニアが「1年以内」に投資を始めた割合は28.0%で、これは非エンジニアの20ポイント増。エンジニアの新規参入が進む中、非エンジニアは長期投資に重点を置いていることが見受けられます。
投資を始めた理由
どちらのグループも「老後の生活や年金に不安を感じたから」が主な理由でしたが、その割合は、エンジニア22.5%、非エンジニア28.5%でした。
投資スタイルの違い
投資を行う際の想定期間において、エンジニアの34.5%が「1~5年未満」の中期投資を選択し、非エンジニアは36.0%が「10年以上の超長期投資」を希望する結果となりました。これは、エンジニアがリスクを取って利益を追求する傾向があることを示しています。
現在保有している個別株
エンジニアは「AI・機械学習関連株」を保有している割合が37.0%に達し、非エンジニアは16.5%でした。さらに、エンジニアは「ゲーム・エンタメ株」にも多く投資していることがわかりました。
投資先選びの要素
投資先の選定において、両グループとも「配当金・株主優待」が重視される中、エンジニアは「技術力・開発力」を重視する傾向があり、非エンジニアは「ブランド力・知名度」を重視する姿勢が見られました。
投資情報源の違い
投資先企業を評価する際にエンジニアは「企業の決算・IR資料」を41.0%と高い割合で利用し、一方非エンジニアも41.5%で同様の傾向がありました。しかし、エンジニアは「GitHubでの開発活動」や「CTOの発信」等の技術的な情報源も積極的に利用しています。
投資活動の効果
調査によれば、エンジニアの53.5%が投資活動を通じて「新しい技術トレンドに敏感になった」と回答しており、これは本業にも好影響を与えていることを示しています。非エンジニアは「業界動向への理解が深まった」と感じているようです。
まとめ
エンジニアの投資戦略は、専門技術に基づいて特化した銘柄を選ぶ傾向が強く、彼らの技術的視点が投資判断に大きく影響していることが確認されました。この調査結果は、個人投資家にも自身の専門性を生かした投資戦略の構築のヒントを提供するものであり、企業や金融機関にとっては職種別に特化した投資教育やサポート体制の必要性を示唆しています。