世界難民の日に寄せて ~Robo Co-opの挑戦~
毎年6月20日は「世界難民の日」。この日に合わせて、一般社団法人Robo Co-opは特設サイト「Voices of Strength」を公開しました。このプロジェクトは、Robo Co-opに参加する難民メンバーたちの多様な背景や経験を基にしたストーリーを集め、彼らの「働く力」を社会に届けるものです。
Robo Co-opとは?
Robo Co-opは、世界中から集まった難民や、日本のシングルマザーに対して、デジタルスキルの教育を行い、彼らが新たな雇用を得る手助けをするソーシャルスタートアップです。この団体は、さまざまなスキルを持つ人々を集め、彼らが共に学び、成長する場を提供しています。
特にノーコードやローコードの技術を教えることで、簡単にデジタルプロジェクトに参加できる体制を整えています。これにより、国を離れざるを得なかった難民やシングルマザーが新しいスキルを得ることで、自立と未来への希望を見つけることを目指しています。
「Voices of Strength」の目的
「Voices of Strength」は、Robo Co-opの難民メンバーが制作した特設サイトです。このサイトでは、彼らのリアルな生活や、なぜデジタルスキルを学びたいと思ったのか、Robo Co-opでの経験、将来の夢などについて語っています。これらのストーリーは、AIによって生成されたナレーション動画とともに掲載されており、視覚的にも聴覚的にも訴えかける形式が採用されています。
顔や名前を公にすることが難しい難民たちにとって、AIは安全に自分のストーリーを語れる手段となっています。この革新的な方法によって、より多くの人々に彼らの経験や強さを知ってもらう機会が生まれます。
参加メンバーのストーリー
プロジェクトには、ミャンマー出身のMさん、アフガニスタン出身のRZさん、シリア出身のMさんなど、さまざまな国からの難民たちの声が寄せられています。彼らのストーリーには、彼らがどのような状況を乗り越えてきたのか、どのようにRobo Co-opで成長しているのかが詳しく語られており、難民というラベルだけでは測りきれない「一人の人間としての強さ」が描かれています。
これらのストーリーは、単なる悲劇を超え、彼らの「働く力」と「未来への希望」を感じさせます。
社会へのメッセージ
Robo Co-opは、社会に対して、難民やシングルマザーが持つ才能と力を知ってほしいと願っています。彼らは本来、自国で学び成長するべき優秀な人材です。戦争や迫害によってその道を断たれた彼らを支えるために、私たちにはできることがあります。
最近の調査によると、日本ではまだ難民に対する誤解や偏見が多いとされています。特設サイト「Voices of Strength」を通じて、彼ら自身の言葉でその存在を伝え、社会の理解を深めることができればと思います。
このプロジェクトを通じて、より多くの人々が難民のリアルな姿を知り、彼らの新たな一歩を支える機会が訪れることを願っています。私たち一人一人の行動が、彼らに希望をもたらすのです。
公式サイトと連絡先
Robo Co-opの公式サイトは
こちら。支援を検討している方や、興味がある方は、お気軽に
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