静岡に新医薬品拠点
2025-01-30 10:30:19

次世代医薬品製造拠点が静岡で竣工、日揮の新プロジェクト進展

次世代医薬品製造拠点が静岡に完成



2024年1月29日、日揮ホールディングス株式会社が静岡県藤枝市の中外製薬工業の藤枝工場内で、次世代の合成原薬製造棟(通称:FJ3)の竣工式を盛大に行いました。このプロジェクトは、低・中分子医薬品を対象とした新しい生産拠点の創出を目的としており、日揮は高度な生産技術や安全対策を駆使して、環境負荷を低減しつつ、生産性の向上を目指してきました。

竣工式には、日揮の代表取締役会長である佐藤雅之氏をはじめ、中国製薬工業の奥田修社長、同社の鎌田謙次社長といった関係者約70名が出席しました。奥田社長は挨拶の中で、FJ3の完成は日揮ホールディングスの尽力によるものであると感謝の意を示し、新たな原薬供給体制の重要性についても触れました。

FJ3プロジェクトの背景



本プロジェクトは、2021年9月に中外製薬工業から日揮が受注したもので、設計・建設などの各工程には、日揮グループが長年にわたり培ってきた医薬品プラントに関する専門知識が活かされています。この新しい製造棟は、2024年4月までの完工を見込み、試運転や品質確認を経て、2024年11月18日に顧客へ正式に引き渡される予定です。

特筆すべきは、FJ3が中分子医薬品の製造を担うことです。これらの医薬品は独自の構造を持ち、高い薬理活性を実現しており、特に治療が必要な患者さんに迅速に届けられる体制が求められています。FJ3の施設は、大量の高薬理活性化合物を取扱うための設備として世界でも希少であり、この完成によって新しい医薬品の開発がより進展することが期待されます。

医薬品製造における今後の展望



日揮ホールディングスは、今後も医薬品分野のリーディングカンパニーとして、顧客の多様なニーズに応じた最適なソリューションを提供することに力を注いでいく方針です。さらに、同社は中外製薬工業向けの新たなプロジェクトとして、2021年7月には治験薬用の合成原薬製造棟も完工し、栃木県宇都宮市でバイオ原薬製造棟を建設中です。こちらも2026年5月の完工を予定しています。

新たな医薬品製造棟の詳細



竣工したFJ3プロジェクトは、以下の概要となります。
  • - 名称: 後期開発および初期生産用合成原薬製造棟新築工事(FJ3プロジェクト)
  • - 建設場所: 静岡県藤枝市高柳2500(中外製薬工業 藤枝工場内)
  • - 延床面積: 10,489㎡
  • - 構造: 鉄骨造5階建、基礎免震構造
  • - 引き渡し予定日: 2024年11月18日

日揮が手がけるこの次世代医薬品製造棠は、医薬品業界における新たなスタンダードとなり、より多くの患者に安心・安全な医薬品を届けるための重要な拠点になることでしょう。また、地域経済への貢献も期待されています。

今後も日揮の進捗に注目が集まります。


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会社情報

会社名
日揮ホールディングス株式会社
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
電話番号
045-682-1111

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