2025年の結婚式トレンドを考察
結婚式といえば、これまで多くの伝統やしきたりが存在しました。しかし、最近ではそれらの価値観が見直され、未来の結婚式は「満足」をテーマにした新しいスタイルへと進化しています。タメニー株式会社が運営する「スマ婚」は、こうした変化を受けて2025年の結婚式トレンドを発表しました。今回はその内容と、現代カップルが求める価値について考察していきます。
時代の変化が作る結婚式文化の進化
2024年、行動制限が緩和された影響で結婚式参加者が増加し、家計への負担も意識されています。結婚式の招待人数が2023年よりも2.9人増加し、総額費用も平均16.8万円増加しました。これにより、新郎新婦は「本当に意味のある結婚式にしたい」との思いが強くなっています。スマ婚では、こうしたニーズに応えるため、2022年から「近未来の結婚式トレンド予測」を開始。独自の視点で未来のスタイルを探る試みをしています。
トレンド予測1:1万円婚
「通常のご祝儀が高すぎる」と感じている人が64%にも及ぶという調査結果を受け、スマ婚は新たに「ラフスタ」という結婚式スタイルを導入しました。従来の350万円程度かかっていた結婚式を約100万円に抑え、ご祝儀も1万円程度という新形態です。経済的負担を軽減しつつ、ゲストへの配慮も感じられる新しい選択肢として歓迎されています。
このスタイルは、結婚式の間口を広げ、多くのカップルに新たな希望をもたらすことでしょう。
トレンド予測2:らしさ婚
SNSの普及に伴い、個々の自己表現が一層重視される時代に。結婚式でも「他者の期待に応える」よりも「自分たちらしさを大切にする」という傾向が見受けられます。カップルが特別で心に残る経験を共有するための演出や内容が求められるようになりました。この流れは、結婚式が新郎新婦とゲストとのつながりを深める場として進化していることを示しています。
トレンド予測3:親孝行婚
結婚式の主要な動機の一つとして、親や親族への感謝の気持ちが挙げられます。しかし、実際の式では親があまり重視されないことも。これに対するギャップを埋めるため、今後は親への感謝を特別に扱う式が増加する見込みです。新郎新婦が親をゲスト同様に扱い、感謝の瞬間を設けることで、より深い家族の結びつきを実現できるでしょう。
トレンド予測4:おやこ婚
コロナ禍に結婚したカップルが子供を持つケースが増え、「ファミリーウェディング」の需要が高まっています。お子さんも結婚式に参加し、家族の絆を祝うスタイルが注目されています。これは、式が単なるイベントに留まらず、家族の成長と結びつきを祝うものへと変わっていることを意味しています。
トレンド予測5:ビュッフェ婚
従来のフォーマルな結婚式からカジュアルなスタイルへとシフトしており、ビュッフェ形式が人気を集めています。ゲストが参加可能なフレッシュフルーツバーやクラフトビールバーといった演出が増え、忘れられない体験を提供します。このスタイルは、結婚式全体のコストを抑える効果もあり、今後のトレンドとして広がっていくことでしょう。
ウェディング本部からのコメント
タメニー株式会社のウェディング事業本部副本部長、山本真也氏は「結婚式のしきたりから解放され、ゲストと共に楽しむことが重要視される今、満足度の高い式が求められている」と述べています。経済的負担を軽減しつつ、個々の価値観や家族への感謝を表現できる結婚式が新たなスタンダードとなると期待されています。
以上のように、2025年の結婚式トレンドは、経済、個々の価値観、親子の絆など、多様性に富んだ要素が組み合わさっています。これからの結婚式がどのように進化していくのか、非常に楽しみです。