千葉の「IBIS2」ドローンが九都県市の産業技術に選ばれる

異彩を放つドローン「IBIS2」が産業技術賞に輝く

千葉県千葉市に本社を構える株式会社Liberawareが開発した最新型ドローン「IBIS2」が、令和7年の「九都県市のきらりと光る産業技術」に選ばれ、業界に衝撃を与えています。表彰式は2025年10月31日、横浜市で開催され、山中竹春市長から正式な表彰を受けました。この受賞は、同社の技術力が高く評価された証と言えるでしょう。

表彰の背景

「九都県市のきらりと光る産業技術表彰」は、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の知事や主要都市の市長で構成される九都県市首脳会議によって選定されるもので、地域の産業を牽引する企業を表彰する意義があります。ローカルな企業が持つ卓越した技術が、地域全体の発展に寄与することを目的としています。

表彰式には各都県市の首長たちが集まり、その後、Liberalwareによる「IBIS2」に関する説明が行われました。このように、受賞製品が地域と密接に結びついていることは、地域経済の活性化にもつながります。

IBIS2の特徴

「IBIS2」は、狭小空間や危険な環境での点検に特化したドローンです。株式会社Liberawareは、「誰もが安全な社会を作る」をミッションに掲げ、このドローンを開発しました。狭くて暗い場所での作業は危険が伴うため、点検や計測をドローンに任せることで、人的リスクを大幅に軽減します。

このドローンは、特に屋内の点検や、難しい条件下での使用に向けて設計されています。業界でも最小級のサイズで、高度なデータ収集機能を持つIBIS2は、様々な環境での実績を積み重ね、ユーザーからの信頼を集めています。

Liberawareのビジョン

株式会社Liberawareは、IBIS2の開発を通じて「見えないリスクを可視化する」というビジョンを実現し、人々により安全で安心な社会を提供することを目指しています。特にインフラ点検や維持管理においては、デジタルツイン技術を活用し、収集したデータを解析して顧客に提供するため、情報の透明性を向上させる重要な役割を果たしています。今回の受賞は、その取り組みが広く認識される契機となりました。