東京建物が初導入するスマホタッチ入退館システム
東京建物株式会社が、国内の賃貸オフィスビルとして初めてスマートフォンを利用したタッチ式の入退館システムを導入しました。この技術は、オフィスワーカーの日常業務における利便性を高めるだけでなく、セキュリティの強化にも寄与します。
新しいセキュリティの形
最近、スマートフォンによる入退館が普及していますが、従来のシステムには様々な課題がありました。ドアが意図せず開くことや、専用アプリの起動が必要になることがあり、セキュリティと利便性のバランスを取るのが難しい状況でした。しかし、この新しいシステムは、これらの問題を解決するために設計されています。
東京建物は、再開発事業の一環として「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」内において、新システムを導入します。このプロジェクトでは、オフィスワーカーがスマートフォンをかざすだけで、スムーズに入退館ができる仕組みを提供します。
システムの特徴
この入退館システムの大きな特長は、カードレスであることです。これにより物理的なセキュリティカードを発行する必要がなく、管理の手間とコストを削減できます。また、セキュリティカードの紛失リスクも大幅に減少します。さらに、環境への配慮もなされており、物理カードを使わないことでプラスチックの使用量を顕著に減少させることが可能です。約75kgのプラスチック使用量削減が見込まれています。
チームラボとの協力
このシステムは、デジタルセキュリティカードの付与や利便性向上を図るために、様々なアプリを開発しているチームラボの協力を得て実現しました。独自のスマートフォンアプリは、入退館機能に加え、混雑情報の表示や館内施設案内、予約機能なども持つ予定です。これにより、オフィスワーカーはより快適に働ける環境が整えられます。
今後の展望
東京建物は今後もこの取り組みを他の物件へと展開していく方針です。この新しい入退館システムは、ハイブリッドワークを導入する企業には特に重宝されることでしょう。デジタル技術を活用した新たな働き方がますます進化していく中で、東京建物の取り組みは業界の中でも注目されています。
このスマホタッチ入退館システムは、社員の働き方に既存の枠を超えた選択肢をもたらし、効率的かつ安心して業務に取り組むことを可能にします。今後の動きにも注目です。