介護業界の深刻な人手不足と解決策を探る説明会が仙台で開催

介護業界の深刻な人手不足と解決策を探る説明会

近年、介護業界は深刻な人手不足に直面しており、その影響で多くの事業所が事業を継続することが困難になっています。この度、全国的にショッピングモールで店舗型の介護人材紹介事業を運営する株式会社マネージリテラシーが、2024年8月30日に「介護・看護・障がい・保育求人支援センター仙台長町」にて介護のお仕事説明会を開催します。この取り組みに注目が集まっています。

介護の人材確保が急務

公益財団法人介護労働安定センターによる調査結果では、介護事業所が人材確保に苦労しているとのことです。調査に参加した9割以上の事業所が「確保しにくい」と回答しており、その結果、食事介助の待機や送迎の制限、入浴回数の減少といったサービス削減が発生しています。これは早期離職が増加していることが大きな要因であり、2024年の年初には「老人福祉・介護事業」の倒産件数が過去最高の51件を記録しました。そしてその原因は、職場の人間関係に起因することが多いとされています。

離職率を下げる取り組み

しかし、この「求人支援センター」は、介護・看護職の求人情報を提供する場所として利用されています。ここでは、1,000件以上の求人情報を掲示し、職場のミスマッチを解消するためのサポートを行っています。特に人手不足が顕著な介護施設では、約8割が人材紹介会社を利用していますが、センターを通じて就業した職員の離職率はわずか6％以下と、大きな差を生んでいます。

このセンターにはケアマネジャーや社会福祉士の専門家が在籍し、施設見学や面接の同行を行います。これにより職場環境や仕事内容についての理解が深まり、相談者が安心して職場選びを行えるよう支援しています。実際、約8割の来店者が介護の仕事にやりがいを感じ、2割が「人の役に立ちたい」という思いから応募してきています。このように多様な背景を持つ650名以上の来店者が毎月訪れています。

立地の利便性

この求人支援センターはショッピングモール内にあり、買い物ついでに立ち寄ることができるため、求職者にとって非常に便利な場所です。近隣の介護施設関係者との交流が生まれやすい環境でもあり、時には重要な情報を得ることもできるのです。また、センター内には20名が収容できる教室も完備しており、介護職員初任者研修なども行われています。

代表のメッセージ

代表取締役の横山健氏は、求職者が望む職場環境や雰囲気は求人情報だけでは把握しきれないことを強調しています。多くの方が公開情報に基づいて就職し、その結果ミスマッチに苦慮している姿を見てきました。だからこそ、このセンターでは気軽に職場選びや資格取得に関する相談を受け、職員が長く価値を発揮できるように努めています。