FRONTEOが製造業向けAI監査ソリューションを加速
株式会社FRONTEO(東京都港区、代表取締役社長:守本正宏)は、自社開発の特化型AI「KIBIT」を利用した新たなAI監査ソリューションを発表しました。このソリューションは、技術の流出、品質不正、カルテル、ハラスメントといった不正行為へのコンプライアンス監査支援サービスであり、需要の高まりとともに導入の早期化を図るため、ナレッジデータ基盤の活用を開始しました。
近年、企業は情報の流出や不正行為によって失われる企業価値や、企業の信頼性に関わるリスクへの取り組みが急務となっています。これにより、コンプライアンス体制の構築が重要な課題となっています。しかし、対象データの量が増加することで、監査業務はますます複雑化しています。このような現状において、人手による体制の維持には限界があるため、AI監査ソリューションが必要とされています。
ナレッジデータ基盤の要点
FRONTEOが構築したナレッジデータ基盤は、これまでに同社のAI監査ソリューション上に蓄積された知見を集約したデータベースです。この基盤を利用することで、これまで約4カ月かかっていた導入が最短で2カ月に短縮可能になります。これは、特にデータの前処理やAIモデルの作成の一部において大きな進展です。また、顧客が監査対象データを準備する際の負荷も大幅に軽減されます。
例えば、このナレッジデータ基盤は、データの前処理を高度化・高速化し、各企業が保持する大量の監査対象データに対して、技術流出や品質不正、ハラスメントなどの監査基準との関連性を迅速に確認する手助けを行います。また、必要な教師データを自動的に分類する能力も持っており、関連する監査データを持たない企業にも支援を行うことで、AI監査の導入が早まります。
FRONTEOの理念と展望
FRONTEOは、自社開発の特化型AI「KIBIT」を通じて社会課題に向き合う専門家の判断をサポートし、イノベーションの創造を目指しています。このAIは、高度な自然言語処理技術を持ち、膨大なデータを高速かつ高精度に解析できる点が特徴です。また、解析結果をマッピングして視覚化する特許技術を用いることで、「KIBIT」は専門家の洞察に直接働きかける力を持っています。
KIBITの独自技術は、ライフサイエンスやビジネスインテリジェンス、経済的な安全保障、リーガルテックAIといった多様な分野において社会実装を進めています。FRONTEOは、記録に埋もれたリスクやチャンスを見逃さず、情報社会の公平性を実現することを理念として掲げています。
2003年の設立以来、FRONTEOは日本国内だけでなく、米国、韓国、台湾においても事業を展開しています。2024年3月31日現在の資本金は3,048,772千円に達し、今後の成長が期待されています。
詳細については、
FRONTEO公式ウェブサイトをご覧ください。