トヨタL&Fと富士通が手掛ける新しい安全運転評価
トヨタL&Fカンパニーと富士通株式会社が協力し、国内初となるフォークリフトの安全運転評価サービス「運転動画AI解析」を開始しました。この革新的なサービスは、トヨタL&Fの豊富な物流ノウハウと、富士通の先進的なAI技術「Fujitsu Kozuchi」を融合させ、クラウド上でフォークリフト及びそのオペレーターの運転を分析します。
安全性向上のためのシステム
フォークリフトは、工場や倉庫などで頻繁に使用されるため、オペレーターには高い安全意識が求められます。多くの企業が送料教育の一環としてドライブレコーダーを導入していますが、映像の確認作業には多くの時間がかかり、その結果の評価にばらつきが生じるという問題があります。
「運転動画AI解析」は、この問題に応えるべく設計されました。AIがフォークリフトの動作やオペレーターの動作を学習し、ドライブレコーダーの映像をクラウド上で解析します。その際、「走行荷役同時操作」「後進時指差し確認不良」「前後進切替時一時停止不良」「急旋回」といった不安全な操作を自動で検出し、具体的な改善策を提示します。
この解析結果は、視覚的に分かりやすく表示され、成績表として各オペレーターにフィードバックされることで、安全運転の意識向上が期待されます。
トヨタL&Fの革新性
トヨタL&Fは、フォークリフト業界のリーダーとして、製品開発に留まらず、データ活用にも力を入れてきました。2021年には「FORKLORE」というサービス群をリリースし、フォークリフトの稼働状況を可視化するシステムを導入。現在提供中の「ドラレコConnect」は、ドライブレコーダーによるデータをWeb上で簡単に確認できます。
フォークリフトの運転効率を最大限に引き出すことを目指し、今後も「FORKLORE」のサービスを拡充していく予定です。
富士通のデータ活用戦略
富士通は「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を通じて、「Fujitsu Kozuchi」などのAIサービスを提供しており、データとAIを駆使した新たなビジネスモデルを創出しています。今後、このデータを解析し、さらなる付加価値を提供することが目指されます。
未来の安全で快適な作業環境
この「運転動画AI解析」は、映像確認にかかる時間の大幅な短縮と、安全運転の意識向上を同時に実現し、より安全かつ快適な物流現場の実現に寄与することでしょう。これにより、生産性の向上が期待できるとともに、従業員の安全確保にもつながります。
終わりに
トヨタL&Fと富士通が共に手がけるこのプロジェクトは、デジタル技術を駆使した物流の未来を切り開くものと言えるでしょう。今後の発展に目が離せません。