唐津市のブルーカーボンプロジェクト
2025-01-23 16:50:52

唐津市、ブルーカーボン活用プロジェクトがJブルークレジット認証を取得

唐津市、ブルーカーボンを活用した新しい取り組み



2025年1月10日、佐賀県唐津市において、画期的な環境保全プロジェクトの一環として、ブルーカーボンの活用が評価され、Jブルークレジット®の認証を受けることが決まりました。このプロジェクトは、日本航空株式会社、九州大学、そして唐津市が共同で推進しているもので、多くの地域住民、特に子どもたちに対して環境意識を高める教育プログラムの一部として位置づけられています。

プロジェクトの概要


このプロジェクトの正式名称は「未来を担う人材を育てる佐賀県唐津湾ワカメ養殖体験プロジェクト」です。主に若い世代、特に地元の佐志小学校の生徒たちを対象にしたワカメ養殖体験を通じて、環境問題への理解を深めることを目的としています。生徒たちは地元漁業者の協力を得て、実際にワカメを育てる体験をしながら、ブルーカーボンについて学ぶことができます。

ブルーカーボンとは


ブルーカーボンは、海洋生態系における炭素の収集・蓄積を指します。具体的には、海草や藻場、湿地などの場所で炭素が取り込まれ、気候変動緩和に寄与することが期待されています。この概念は、2009年に国連環境計画(UNEP)によって提唱され、近年ではさまざまな場所での実施が進められています。

認証取得の意義


Jブルークレジットは、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が発行するもので、認証取得は非常に名誉なことです。このプロジェクトによって生まれるクレジットは、地域の環境保全活動への財源としても機能し、持続可能な経済活動を支える基盤となります。認証取得後、引き続き地域の藻場を活用し、さらなる気候変動緩和策を展開する予定です。

三者の役割


プロジェクトには、それぞれ異なる専門分野を持つ三者が関与しています。日本航空は、地元小学生への講話を通じて、航空業界の知識やSDGsの取り組みを紹介しています。また、九州大学も教育プログラムをサポートし、科学的な知見を提供しています。唐津市は、地域の広報活動や関係者の調整役を担っています。

未来への展望


このプロジェクトを通じた取り組みが、環境問題や地域経済の両方にプラスの影響を与えることを期待しています。日本航空九州支社の猿渡美穂支社長は、認証取得がポジティブな影響を与えるだけでなく、経済的価値も創出するものであると述べています。

また、九州大学の早渕百合子准教授も、学びを通じて子どもたちの行動変容を促すことができると考えており、未来への投資としての価値があると強調しています。

唐津市の市長、峰達郎氏は、本プロジェクトが2050年の「ゼロカーボンシティ宣言」に向けた一歩であるとし、地域全体で持続可能な社会の実現を目指す意義を語っています。

このように、唐津市のブルーカーボンプロジェクトは、環境保全と地域経済の両立を目指す画期的な取り組みです。今後もさらなる進展が期待されます。


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会社情報

会社名
日本航空株式会社
住所
東京都品川区東品川2-4-11野村不動産天王洲ビル
電話番号
03-5460-3121

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