餅文化を知るための調査結果
2024年の正月が近づく中、株式会社ぐるなびのリサーチ部が「餅」に関する興味深い調査を行いました。本調査は、ぐるなび会員である1,300名を対象に、餅の消費傾向や食べ方に関するデータを収集したものです。日本人にとって餅は、正月の代表的な食材の一つであり、ここではその文化的背景や地域差について詳しく見ていきます。
調査の概要
本調査は2024年12月11日から12月12日にかけて実施され、全国の20代から60代の人々を対象にWEBアンケートを行いました。調査結果からは、日本のさまざまな地域での餅に対する考え方や食べ方の違いが浮き彫りになりました。
正月の餅消費は9割
調査の結果、なんと9割の人が正月に餅を食べることがわかりました。この高い数字から、餅が日本の正月文化に深く根付いていることが伺えます。一方で、餅の用意の仕方については「市販のものを買う」が8割を占め、その中で特に九州・沖縄ではその割合が低く、逆に「餅つき機でつく」がやや高いことも特徴的です。
地域による餅の形や食べ方の差
餅の食べ方について、最も人気のあるスタイルは「お雑煮」であり、さらに「醤油」と「きな粉」が続きます。地域ごとに見てみると、関東では「磯辺」が多く食べられていますが、他の地域ではその人気は少ない傾向にあります。餅の形に関しては、角形が5割、丸形が2割強という結果が出ており、東と西で分かれた形状の好みが見受けられます。
女性と餅の関係
興味深いことに、正月以外でも餅を「普段から普通に食べる」と答えた人は全体の約5割ですが、特に女性がこの傾向に強いという結果が出ました。特に50代から60代の女性にとって、餅は日常的に食べられる食品のようです。男性と比較しても、女性の方が餅を好む傾向が強いようです。
餅が余るケース
正月が過ぎた後の餅の余り具合に関して聞いたところ、「かなり余ってしまう」と「多少余る」と答えた人が合計で6割を超える一方、「ほとんど余らない」とした人は4割に満たない結果でした。餅が余ってしまう理由には、もしかすると家庭での食べ方や消費方法に対する意識も影響しているのかもしれません。
若者の餅消費は低下中?
調査によれば、餅が好きな人は8割を超えていますが、若年層と中高年層では嗜好に明らかな差が見受けられます。中高年層の方が餅を好む傾向が強く、若年層、とくに男性では餅を食べる機会が減少しているようです。これは、食の多様化やライフスタイルの変化が影響しているのかもしれません。
新しい餅の楽しみ方を模索
本調査を通じて、多くの人々が正月や特別な日に餅を楽しむ一方で、「普段から普通に食べる」というスタイルが広がりを見せています。今後は、定番の食べ方だけでなく、新しい餅の食べ方を探求することが、餅の新たな魅力を引き出す鍵になるでしょう。
この機会に、普段とは違った食べ方で餅を楽しむことを提案したいと思います。みなさんも、家族や友人と一緒に新しい餅の楽しみ方を見つけて、餅文化をもっと豊かにしていきましょう。