「AIカーボカウンター」がAndroid端末に対応！糖尿病患者のQOL向上を目指す

「AIカーボカウンター」がAndroid端末に対応！

キュアコード株式会社と国際医療福祉大学が共同で開発した、1型糖尿病患者向けのインスリン投与量判定システム「AIカーボカウンター」が、ついにAndroid端末に対応しました。この新たな機能により、より多くの患者が利用できるようになり、生活の質（QOL）の向上が期待されています。

背景

1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンの分泌が十分でなくなる自己免疫疾患です。この病気は、生涯にわたってインスリン注射が必要であり、日本国内にはおよそ10万〜14万人の患者がいると推計されています。従来は食品の選択肢が限られ、医師の指示に基づいたインスリン投与が必要だったため、患者のQOLは著しく低下することがありました。今回の「AIカーボカウンター」の導入は、そんな患者たちの生活に大きな変化をもたらすこととなります。

Android端末への対応

このシステムは、患者が食事をする際の炭水化物量をAIが解析し、食前の血糖値と合わせて最適なインスリン投与量を算出するものです。現在、研究の第一段階として臨床研究が進行中で、その有効性や安全性をテストしています。特筆すべき点は、従来のiOS端末だけでなく、今回新たにAndroid端末による利用が可能になったことで、さらなる多様な患者層への恩恵が期待されます。

専門外来の開設

成長を続ける「AIカーボカウンター」の研究とともに、国際医療福祉大学市川病院に1型糖尿病専門外来が設立されました。この外来は患者に教育された医師が直接関与し、先進的な医療を提供することを目的としています。中條教授が外来の担当をおこなっており、医療機器の活用体制を整えて治療と研究を一体化させています。

今後の展望

「AIカーボカウンター」にはさらなる開発計画があり、収集されたデータをもとにAIを通じてより正確なインスリン投与量の算出ができるよう進めています。計算に使われる情報は、血糖値や炭水化物の摂取量、さらに患者の生活様式や健康状態による数値が含まれます。日ごとの変動があるため、このAIによる最適化が重要です。

プロジェクトの進捗

研究は新体制で進められ、キュアコード株式会社、国際医療福祉大学、富山大学による連携で続けられています。参加者を募る臨床試験が行われ、アプリを使用する方々の実際の効果を科学的に評価する取り組みも進行中です。詳細情報は公式サイトから確認できます。

私たちは、糖尿病患者の皆様がより安心して日常生活を送ることができるよう、テクノロジーによる革新を追求し続けます。技術と患者のニーズに応じた機能追加を行い、生活の質の向上を目指して邁進していきます。