兼松が提案する新メニュー、廃棄野菜を活用した健康志向の取り組み
兼松株式会社は、従業員の健康促進と環境への配慮を同時に実現するため、8月の「野菜摂取強化月間」に合わせた新しいメニューの提供を始めました。このメニューでは、廃棄予定の野菜を有効に活用するアップサイクル食材「ぐるりこ®」を使用し、東京本社のカフェ「Cafe the Perch」で楽しむことができます。
健康をサポートする「野菜の日」
8月31日は「野菜の日」として、日本では毎年さまざまな健康促進活動が行われています。健康日本21(第三次)の指針では、成人が毎日350g以上の野菜を摂取することが推奨されていますが、実際の平均摂取量は約280gに留まっており、多くの人がその目標に達していないのが現状です。特に20代から40代の男女において、野菜摂取量は不足しがちです。
この状況を改善するため兼松は、8月を「野菜摂取強化月間」と定め、社内カフェで野菜を多く使用したメニューを提供することを決定しました。この取り組みは、健康経営の観点からも重要であり、従業員が自然に野菜を摂取できる環境を整えることを目指しています。
「ぐるりこ®」の魅力と使用メニュー
特に注目されるのが、アップサイクル食材「ぐるりこ®」を活用したメニューです。この商品は、規格外品や出荷調整で廃棄される野菜を乾燥・殺菌して作られており、食品ロスを削減するための一助となることが期待されます。兼松では、干しタマネギを使用した「タマネギぐるりこ®」を使った、蒸し鶏とブロッコリーの和風冷製パスタを提供しています。
この料理は、お酢でさっぱりとした味わいを加え、白味噌を隠し味に使うことで、深い旨味が感じられる仕上がりとなっています。タマネギは、ソース部分とトッピング部分に分かれて使用されており、香ばしい風味が際立つ一品です。
サステイナブルな取り組みの一環として
兼松は、Astra Food Plan株式会社と連携し、かくれフードロスを有効利用するためのサプライチェーンを確立しています。「ぐるりこ®」は少ない量で多くの野菜を摂取できるため、従業員の摂取促進に寄与するだけでなく、環境負荷軽減にも力を入れているのです。兼松の今後の取り組みには、2024年からの3カ年中期経営計画「integration 1.0」の中でも、グリーントランスフォーメーション(GX)に重きを置き、持続可能な社会の実現を目指しています。
均衡のとれた食生活を促す
「ぐるりこ®」の使用は、単なる食材の提供に留まらず、従業員に持続可能な食生活について考えてもらうための良い機会ともなっています。また、081月31日を含むこの一ヶ月間は、健康に関する意識をさらに高めるチャンスでもあります。兼松は、今後もサプライチェーン全体において持続可能性を重視し、環境への配慮を行いながらビジネスを展開していく方針です。
最後に、「Cafe the Perch」では今後も多様な健康メニューが期待されています。健康を意識した食生活をサポートするため、昼食の選択肢を広げていくことが、全体の健康意識向上につながることでしょう。これからも兼松の取り組みに注目していきたいと思います。