インドネシアにおけるファッションとビューティーのオンラインモール、VIP PLAZAが新たに日本ブランドとの越境販売を支えるサービスを開始しました。この新サービスでは、日本のブランドがVIP PLAZAを通じて東南アジア全域での販売を行うことができるため、国際的な販路拡大が期待されています。
この取り組みを進めるため、VIP PLAZAの運営会社であるVIP PLAZA INTERNATIONAL PTE. LTD.は、繊維商社の豊島株式会社が運営するCVCファンドから第三者割当増資を受けることで、新たな資金を調達しました。これにより、マーケティングや物流設備の強化、日本支社の設立が計画されています。
東南アジアは、急成長を遂げている市場であり、特にインドネシアの人口は2億6千万人を超えています。経済発展に伴い、消費市場が拡大し、オンラインでの購買行動が増加している状況です。しかし、安心して日本製品を購入できるチャネルが不足しているのも現実です。VIP PLAZAは、この課題を解決し、品質の高い日本製品を提供する役割を果たそうとしています。
VIP PLAZAに登録された会員数は100万人を超え、取り扱っているブランドは1,200を超えています。これまでにYJキャピタルやサイバーエージェント・ベンチャーズなどから資金を調達しており、急成長を遂げています。この新しいサービスは、日本のブランドが自国の倉庫に在庫を保管しながら、短期間で東南アジアに進出できる仕組みを提供します。
具体的には、VIP PLAZAでは、ブランドやメーカーが日本の倉庫に在庫を預けることで、VIP PLAZAを含む東南アジアの複数のECモールでの販売が可能になります。また、越境販売には通常必要となる販売チャネル、商品情報、マーケティング、決済、物流、通関、カスタマーサポート、BtoB販売までをワンストップで提供します。これにより、日本のブランドは手間を省きつつ、東南アジア市場での販売を容易に行うことができます。
VIP PLAZAの創業は2013年9月で、元楽天インドネシアの取締役だった金泰成氏が設立しました。以降、迅速な配送を可能にするVIP Deliveryや、キャッシュバック機能であるVIP CASH、分割払い機能のVIP CICILANなど、現地に根差したサービスを次々と展開しています。これらのサービスは、顧客にとって利便性が高く、さらなる成長を促進すると考えられています。
今後もVIP PLAZAは、日本のブランドやメーカーとの連携を強化し、東南アジア市場での越境販売をさらに拡大していく予定です。日本の良質な製品がこの地域で簡単に入手できるよう、さらなる挑戦が続きます。
【VIP PLAZA会社情報】