日立ハイテクが新工場「たら崎サイト」を開設
株式会社日立ハイテクは、2023年7月24日に茨城県ひたちなか市に新工場「たら崎サイト」を竣工しました。この新たな工場はプリント基板や部品の製造を行い、ヘルスケア事業における生産能力の強化を目指しています。
新工場の背景と目的
日立ハイテクは、病院や検査センターなどでの検査室の自動化や迅速な検査・診断を実現するため、高性能な生化学自動分析装置や高感度免疫分析装置を開発・製造してきました。2024年には日立製作所のヘルスケア事業本部を引き継ぎ、さらなる成長を目指すとしています。今後は新たに臨床用質量分析装置の開発も計画しており、ヘルスケア分野での展開を一層広げていく構えです。
たら崎サイトの特徴
1. 生産能力の向上と仕様の柔軟性
たら崎サイトの設計には、製造・検査の自動化を進めるための自動搬送設備が導入されています。この自動化により高効率かつ安定的な生産体制が整い、需要に応じた柔軟な対応が可能となります。市場の変動に迅速に対応すべく、新たな生産管理システムも導入されており、今後のヘルスケア市場の成長にも対応できる体制を構築しています。
2. 環境への配慮と持続可能な運営
さらに、たら崎サイトは再生可能エネルギーを活用しており、竣工時から温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることに成功しています。日立ハイテクグループは、2027年度までに全国の全拠点で排出量を実質ゼロにすることを目指しています。また、エコデザインやライフサイクルアセスメントを導入した製品開発を進め、消費電力の削減にも取り組んでいく方針です。
たら崎サイトの施設概要
- - 所在地: 茨城県ひたちなか市足崎142-2
- - 敷地面積: 約92,900㎡
- - 延床面積: 約16,000㎡
- - 構造: 鉄骨造3階建
- - 人員数: 約400名
これにより、日立ハイテクは医療機関や検査センターに対して高品質な製品を提供できる体制を整えました。今後、地域企業との連携を強化し、ひたちなか市から世界に通用するヘルスケア装置を開発・製造していきます。
日立ハイテクの企業ビジョン
日立ハイテクは、「知る力で、世界を、未来を変えていく」というビジョンを持ち、持続可能な地球環境や健康的で安全な暮らしの実現に向けて医療における革新を図っています。これからも、最新の技術や製品を提供し続けることで、社会やお客様のニーズに応え持続可能な社会の実現に寄与していくことを目指しています。
詳しい情報は、
日立ハイテクのWebサイトをご覧ください。