オムロン、通算7度目の「なでしこ銘柄2025」選定
オムロン株式会社が、経済産業省と東京証券取引所作成の「なでしこ銘柄2025」に選ばれました。この名誉は、企業の女性活躍推進への注力を評価するもので、オムロンはこれが通算七度目の選定となります。
この「なでしこ銘柄」は、東京証券取引所に上場する企業の中から、女性のキャリア形成や活躍を促進する施策を的確に実施している企業を選抜するものです。オムロンの選定理由には、経営陣のダイバーシティ・インクルージョン(D&I)推進に向けた強いコミットメントがあるとされ、特に注目されているのが、女性管理職を対象とした「Women Leaders Circle」と呼ばれる次世代経営者育成プログラムや、ESG(環境・社会・ガバナンス)評価を基にした役員報酬制度です。
女性の活躍を推進するオムロンの取り組み
オムロンは、その企業理念として「会社と社員が、より良い社会を作ることを共に目指す」を掲げています。この理念の下、人材戦略を長期的に実践し、企業の持続的な成長と価値向上を図るというビジョンを持っています。特に、女性のキャリア形成の支援は、オムロンにとって重要な経営戦略の一つです。
具体的には、オムロンではグローバルな視点から女性管理職比率を上昇させるための多くの施策を実施しています。例えば、国内においては、出産を控える男性社員に対して、上司が制度の説明を行い育児休暇の取得意向を確認する体制を整備しています。これにより、男性社員の育児休暇・休業の取得日数は、2022年度から2年連続で平均2カ月以上に達し、2023年度の取得率も66%を越える結果となっており、社内での育休取得が進んでいます。
また、オムロンの経営陣は組織内の多様性を重視しており、それに伴う意識改革や風土の醸成にも努めています。これにより、社員一人ひとりが自身の能力を最大限に発揮し、それぞれの個性が活かされる職場環境の整備を目指しています。
結論
オムロンが掲げる「より良い社会を作る」という理念は、その社員のダイバーシティを尊重し、個々の成長を実現するための取り組みを通じて、実現されつつあります。今後も、オムロンは育成プログラムや制度を通じて女性の活躍を推進し、さまざまなバックグラウンドを持つ人材が互いに成長し合う環境を構築し続けるでしょう。
経済産業省からの選定書を受け取るオムロンCHRO冨田の姿は、企業としての誇りと意欲を物語っています。このような取り組みが、オムロンのブランド価値をさらに高め、グローバルでの競争力を強化する要素となることは間違いありません。