切らずに治す乳がん
2015-10-01 10:30:14
革新的な乳がん治療法、切らずに治す陽子線治療がついに実現
乳がん治療の革新、切らずに治す陽子線治療について
近年、乳がん治療における選択肢が広がってきています。その中でも、注目を集めているのが「陽子線治療」です。これは、今までの術式に代わる新たな治療法としての可能性を秘めています。特に、切らずに早期乳がんを治療できることが、大きな特徴です。
世界初の陽子線治療による成功例
最近、メディポリス国際陽子線治療センターで行われた早期乳がんの陽子線による単独治療が、無事に終了しました。この患者さんは2015年6月16日に治療を始め、同年7月23日に治療を終えましたが、その後の経過も良好で、特に問題は見られていません。この成功により、陽子線治療の新たな局面が開かれました。
早期乳がん治療の現状と課題
早期乳がんの治療法としては、これまで主に手術による切除が中心でした。また、X線治療も一般的に用いられていますが、X線が身体を貫通する特性により、治療が完了した後に健康被害をもたらす可能性があるのです。これに対し、陽子線治療はエネルギーを調整することが可能で、腫瘍以外の重要な臓器に影響を与えずに治療できるのが大きな利点です。
新たな乳房固定法の開発
陽子線治療の課題として、乳房の固定が難しく病巣の位置を正確にとらえられない点が挙げられます。さらに、がんが皮膚に近いことで重篤な皮膚変化が生じるリスクも存在します。これを解決するため、メディポリス国際陽子線治療センターでは、患者の乳房にフィットする装具を3Dプリンターを使って開発しています。この新しい乳房固定法により、治療がより安全かつ精度高く進められるようになりました。
改良された治療装置
また、従来のガントリー装置を独自に改良し、複数の角度から連続的に照射できる「遠隔多門照射装置」を開発しました。これにより、治療の精度がさらに向上し、今後はより多くの患者に陽子線治療を提供することが期待されています。
継続的な臨床研究
メディポリス国際陽子線治療センターでは、すでに多くの患者に陽子線治療を行ってきた実績があります。治療の質を向上させるために、さらなる臨床研究を進めています。今後も新たな研究に取り組み、乳房を切らずに早期乳がんを治す治療法を多くの患者に提供できるよう、希望を持って努力していきます。
この新しい治療法が、多くの乳がん患者に希望をもたらすことを願っています。
会社情報
- 会社名
-
一般財団法人メディポリス医学研究財団
- 住所
- 鹿児島県指宿市東方
- 電話番号
-
0993-24-3711