福岡市初の国産電気バスがアイランドシティで運行開始

福岡市初の国産電気バスが運行開始

西日本鉄道株式会社が、福岡市東区のアイランドシティ自動車営業所に国産の電気バス『エルガEV』を運航することを発表しました。この新しいバスは、2025年5月24日（土）からアイランドシティと天神を結ぶ路線で運行が始まります。

2050年カーボンニュートラルへの挑戦

西鉄グループは、政府が掲げる2050年までのカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを続けています。2020年以降に、中古のディーゼルバスを電気バスに改造する『レトロフィット電気バス』を全部で51台導入し、脱炭素化に努めています。これに続く新たな取り組みとして、今回のエルガEVの導入が位置付けられています。

環境に配慮した新たな選択肢

導入されるエルガEVは、いすゞ自動車が開発した国内初のBEV（Battery Electric Vehicle）フルフラット路線バスです。このバスは、段差のないバリアフリー設計により、利便性と安全性が向上しています。さらに、低騒音と低振動に配慮されており、乗客が快適に移動できる環境を提供します。また、同車両は現在、大阪・関西万博でのシャトルバスとしても採用されています。

今後の電気バス導入計画

西鉄グループでは、2030年度までにグループ全体で約250台の電気バスを導入する計画です。この目標に向け、環境に優しい交通手段を提供し続ける方針です。将来的には、より多くの電気バスが福岡の公共交通網を支えることになるでしょう。

エルガEVの詳細

- 運行開始日: 2025年5月24日（土）
- 運行区間: アイランドシティ〜天神間
- 導入台数: 1台
- 営業所: アイランドシティ自動車営業所
- 定員: 68名

特徴

- バリアフリー設計による利便性の向上
- 電気バスによる静音性と快適性

参考に、現在の西鉄グループの電気バスの導入台数は52台に達し、今後も新たな台数が追加される予定です。このように、持続可能な公共交通への取り組みが福岡市で進むことは、地域にとっても大きな意味を持ちます。これからの交通がどのように変化していくのか、地域住民や観光客がどのように受け入れていくのか、とても楽しみです。