仏教美術の粋を集めて
2025-04-17 09:20:30

奈良国立博物館130周年記念写真集『三千世界』がついに発売!

奈良国立博物館130周年記念写真集『三千世界』とは



奈良国立博物館がこの度、開館130周年を迎え、それを記念した写真集『三千世界 奈良国立博物館 名宝百三十撰』が公開されました。本書は同館の所蔵品約2,000点の中から厳選された130点の仏教美術作品を収めており、特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」の開催に合わせて発売されます。一般販売は2025年4月25日からです。

仏教美術の壮大な時間に思いを馳せて



書名の「三千世界」は、仏教の教えに由来し、宇宙の広大さを示す言葉です。本書に掲載された名宝たちは、長い歴史の中で数々の災厄を乗り越え、今なおその美しさを保っています。各時代の文化財が並ぶことで、時空を超えた対話が生まれ、読者に新たな視点を提供します。

撮り下ろしによる独自の視点



名宝130点の写真は、著名な写真家・六田知弘が独自の視点で撮影したもので、約1年の歳月をかけて緻密な表現が追求されています。特に、深い黒の背景で作品を際立たせることで、それぞれの作品の魅力を最大限に引き出す手法が用いられています。肉眼では捉えにくい、作品の細部にまで迫るクローズアップが、見る人に深い感動を与えることでしょう。

表現豊かな大胆な設計



本書のデザインは上田英司によるもので、130件の名宝を時代を横断してシャッフルすることで、各作品が響き合います。縦横無尽に組み合わさった構成は、驚くほどのビジュアル体験を提供し、読み手に新たな感覚をもたらします。

言語の壁を超えて



奈良国立博物館の魅力を世界中の人々に伝えるため、本書は完全な日英バイリンガル仕様で刊行されます。序文や解説が英訳併記されているため、国際的な読者にも理解しやすく、奈良博の歴史的背景と優れたコレクションを詳しく紹介します。

充実したテキストと解説



本書には、東京大学の青柳正規教授が鮮やかな序文を寄せており、さらに、奈良国立博物館の館長である井上洋一が、130年の歴史を掘り下げる総論を執筆しています。名宝一つ一つに付された研究員による解説も深く、奈良博のエッセンスを凝縮した内容となっています。

詳細情報と刊行記念イベント



この貴重な写真集は、2025年4月25日に求龍堂から出版され、価格は9,680円(税込)です。また、開館130周年を祝して、関連イベントとして写真展が開催されます。会期は2025年4月5日から2026年3月29日までの全4期にわたり、奈良国立博物館で入場無料で楽しむことができます。

さらに、特別なトークショーも企画されており、写真家の六田知弘氏と奈良国立博物館の館長、研究員の方々が登壇し、名品の魅力について語ります。

この写真集を通じて、仏教美術の歴史や文化的背景に触れ、奈良国立博物館の存在意義を再発見する素晴らしい機会となるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社求龍堂
住所
東京都千代田区紀尾井町3-23文藝春秋ビル新館1階
電話番号
03-3239-3381

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