株式会社フジクラが新型光トランシーバに対応した光ファイバを発表

株式会社フジクラが次世代光ファイバ「TitaniaBend PANDA PM Fiber」を発表

新たな光通信技術

株式会社フジクラは、次世代光トランシーバに適応した新しい光ファイバ「TitaniaBend PANDA PM Fiber」のサンプル出荷を開始すると公告しました。この新製品は米国コーニング社との共同開発により、800Gbit/秒以上の情報伝送が可能になることが期待されています。

特徴と利点

「TitaniaBend PANDA PM Fiber」の特長は、まず従来の製品と比べて曲げに関する損失を最大で約90%も削減できることです。この優れた特性により、狭いスペースへの設置が求められる環境でも高い信頼性を確保しつつ、短い長さでのシングルモード動作を実現します。特に、光ファイバのガラス表面にチタン添加層を設けることで、極小の曲げ条件下においても耐久性を向上させています。

また、曲げ半径5mm以下という厳しい条件においても対応可能な設計がされているため、多様な設置環境で通常の運用を確保できます。

増加するニーズ

今日ではAIアプリケーションの増加により、高速で大容量の通信インフラが不可欠となっています。この背景の中で、光トランシーバは電気信号と光信号を相互に変換する役割を担い、トラフィックの増加に応じた集積化と小型化が求められています。「TitaniaBend PANDA PM Fiber」は、そうしたニーズに応えるための最適なソリューションであると言えます。