新しい木造建築の未来を切り開くBELCEAU
株式会社LADが新たに立ち上げた中大規模木造建築ブランド「BELCEAU(ベルソー)」が注目を集めています。木造建築の未来を見据え、「ゆりかご」のように人々の暮らしを優しく包み込むことを目指したこのブランドは、環境にやさしい循環型建築の実現に力を入れています。
BELCEAUのコンセプトと目的
BELCEAUの理念は、木造建築物が「木」と「人」に寄り添い、「住まい」と「人生」を育む存在であることです。これにより、持続可能な社会を実現するための基盤を築こうとしています。特に、近年では環境問題への関心が高まり、木造建築の重要性が増しています。
循環型建築と木質化の推進
木造建築はCO2を貯蔵できるため、生産・解体・リサイクルの全ての過程で環境への負担を減らすことが可能です。2010年に制定された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」は公共・民間それぞれにおける木材利用の促進を後押ししており、木質化は日本の豊かな森林資源を活用し、環境問題に配慮する上で非常に重要な課題とされています。
木造建築の技術革新
近年では、耐火告示仕様の制定やCLT(Cross Laminated Timber)技術の発展、木造トラスの導入など、木造建築の技術が進化しています。これにより、鉄筋コンクリートや鉄骨構造と同等の耐久性や耐火性、遮音性を備えつつ、優れた断熱性や気密性を持つ建物が実現可能になっています。
さらに、2025年の大阪万博では多くの建物が木造で計画され、その中で「大屋根リング」はCLTを主要構造とする世界最大の木造建築物としてギネス記録に認定される予定です。これにより、木造建築の新たな可能性が示され、さらなる普及が期待されています。
コスト面での優位性
建築コストの高騰に伴い、鉄筋コンクリートや鉄骨構造から木造への切り替えを検討する需要が高まっています。木造建築は軽量で地盤への負荷が少なく、杭や地盤改良の必要が軽減されるため、コスト面でも有利な選択肢となります。
日本の森林資源の活用
国産材の有効活用は、コストや流通、人材不足といった課題が存在しますが、中大規模木造建築物の木質化は林業の活性化や日本古来の建築技術の継承にもつながります。BELCEAUは、魅力的で合理的な中大規模木造建築物の設計・デザインを通じて、社会のニーズに応えながら脱炭素社会の実現に貢献していくことを目指しています。
まとめ
BELCEAUがもたらす木造建築の未来は、環境への配慮と人々の暮らしを豊かにするための重要なステップです。私たちの住まいが持続可能な発展に寄与し、次世代に繋がっていくことを期待しています。詳しくは
BELCEAU公式サイトをご覧ください。