TM NETWORKデビュー40周年記念ライブを支える音楽の魔法
2023年5月19日、神奈川のKアリーナ横浜にて行われたTM NETWORKのデビュー40周年ファイナル公演は、ファンの心を捉えて離さない特別なステージとなりました。小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登の三人が織りなす印象的なパフォーマンスは、約2万人もの観客を魅了し、感動の渦に包まれました。
2021年には「再起動」をテーマに活動を再開し、その後4つの異なるツアーを展開。2022年には待望の全国ツアーを行い、2023年にはあの「劇場版シティーハンター」とのコラボレーションを果たすなど、進化を続ける彼らの音楽は、世代を超えて支持されています。
豪華な演出とともに贈る音楽の饗宴
公演が始まると、キーボードを持った小室が舞台に登場し、その後に宇都宮と木根が続きます。シルエットだけで圧倒的な存在感を醸し出す彼らが、最初に披露したのが「Self Control」。定番の国民的アンセムが、会場の熱気を一気に引き上げます。
続く「Maria Club」では、阿部薫の変拍子のドラムと北島健二のギターが絶妙に絡み合い、観客を音楽の宇宙へと誘います。変幻自在なムービングライトが会場を彩り、視覚と聴覚の両方でファンを魅了する演出が施されています。
あのアルバムの曲も生演奏
この公演では、1988年にリリースされたアルバム『CAROL』からの楽曲も披露されました。近未来を描いたストーリーが展開され、AI技術を駆使した映像が新たな感動をもたらします。過去の名曲が現代に甦る瞬間、観客は時空を超えた感覚に包まれました。
繋がる思い
中盤では、宇都宮のアコギと小室のシンセサイザーによる「Carry on the Memories」が演奏され、共に歩んできた道のりを思い出させます。そして、木根作曲の「Confession」では、宇都宮の歌唱力が光り、名曲に普遍性を与えます。
フィナーレへの道
後半では、インストゥルメンタル曲「Coexistence」が流れ、次なる章への期待感を高めます。そして、新旧のFANKSファンが共鳴する「Whatever Comes」へと続き、熱気は最高潮に達します。特に「ACCIDENT」では大胆なアレンジによるアップテンポな演奏で会場が一体感を得ます。
最後の曲「Electric Prophet」では、宇宙から見た地球の美しい映像が映し出され、その壮大さに圧倒されます。演奏中、金色の紙吹雪が舞い降り、観客はその瞬間に身を委ねました。
音楽の未来へ
「intelligence Days」というエンディングテーマが流れ、映画のようなエンドロールがスクリーンに登場。30年の歴史を超え、彼らの新たな挑戦が続くことを予感させる内容でした。TM NETWORKは、ポップなサウンドと前衛的なアプローチの絶妙なブレンドによって、いまだに新しい音楽の可能性を広げています。
WOWOWでは、これらの感動の瞬間を再び体験できる特別番組が放送されることも決まっています。音楽の魔法を感じることができるこのチャンスをお見逃しなく!