新たな展示会の形『PHASE』とは
2023年6月1日から5日まで、SMALL WORLDS TOKYOで開催された『PHASE』は、出展者が不在の「半オンライン・半リアル」といった新しい展示会形式で注目を集めました。参加者は来場者のみというスタイルで、遠隔参加を希望する出展者はZOOMなどのオンラインツールを通じて展示に関与。
この形式による最大のメリットは、地域や国境に囚われず、多数の出展者が参加できることです。さらに、交通費や宿泊費が不要となるため、出展にかかるコストを大幅に削減でき、効率的な展示が実現します。来場者は、オンラインでは得られない実物製品を見て触れることができ、出展者は自社の業務に専念しつつ、他の企業との商談を行えるメリットもあります。
展示台は幅1メートルで設定され、1人で見学するスタイルを取り入れ、混雑を避ける工夫がなされています。タブレットを活用して、事前にZOOMで収録したインタビュー動画がループ再生され、状況に応じてオンライン商談も可能です。
報告会の目的と内容
『PHASE』の報告会は、実施した展示会の結果や参加者の意見を共有するもので、展示会に関わる444人が参加しました。その内訳は、バイヤーや問屋などの基幹顧客が約20%を占め、残りの80%は展示会関係者でした。多くの参加者は、地方企業がどのように商品を販促できるかという課題を共に抱えており、「やはりリアルに商品を見ることが重要」との意見も多く出ました。また、オンラインプレゼンテーションの可能性についても活発な議論が行われ、評価が分かれる結果となりました。
特別セミナーの概要
報告会の中で行われた特別セミナーでは、「WITHコロナ時代の展示会ブースの考え方」をテーマに、今後の展示会をどう進化させるべきかを探求しました。コロナ禍において、他者との接触を避けつつ、出展結果を出すためのブース設計や集客の基本原則について、プロデューサーの竹村尚久氏が具体的な指針を示しました。
今後の展望
『PHASE』関係者は、展示会の出展に成功する企業が増えることで、展示会の活性化とそれによる経済への貢献を願っています。今回得られた知見は、今後の展示会に活かすヒントとなり、参加企業や社会全体の発展に寄与することが期待されています。
イベント詳細
イベント名: [PHASE]in SMALL WORLDS TOKYO 公式報告会&特別セミナー
会期: 6月26日(金)15:00〜18:00(受付14:30〜)
会場: 東京ビッグサイト会議棟6F
入場対象者: 展示会に関わる企業および個人
入場料: 3000円(事前登録制)
定員: 100名程度(先着順)
申込方法:
公式ウェブサイト
この新しい展示会形式が、今後のイベントやビジネスにどのように影響を与えるのか、注目が集まります。