セルシスが発表した2025年7月度の事業進捗
株式会社セルシスは、2025年7月度の月次事業進捗レポートを発表しました。このレポートによると、同社の代表製品である
CLIP STUDIO PAINTのサブスクリプション売上が過去最高のARR(年間継続収益)を達成し、新規登録者数も大幅に増加したことが報告されています。この成長は、クリエイターエコノミー市場の拡大を反映していると言えるでしょう。
CLIP STUDIO PAINTのサブスクリプション売上
7月は、CLIP STUDIO PAINTのサブスクリプションによる売上があらゆる指標で安定しており、月々のARRが過去最高となりました。ARRは、契約更新のタイミングとともに全て更新される前提で得られる想定売上ですが、決済手段や経済的要因によっては変動が見られます。そのため、セルシスでは3か月移動平均を採用しています。これにより、安定した収益性が確保されていることが伺えます。
新規登録者の伸びも非常に著しく、クリエイタープラットフォームの利用者増加は、最近の市場における需要の高まりを示しています。これにより、今後のクリエイター支援が一層進むことが期待されます。
チャーンレートと顧客維持
なお、SaaS版CLIP STUDIO PAINTの
チャーンレート(顧客解約率)は、少し不安定であったものの、7月以降は安定して推移しています。2023年5月にはセキュリティ強化のために決済システムを変更した影響で、一時的に解約数が増加しましたが、現在は新規契約が順調に増加しており、維持段階に入っています。これも、クリエイターへのサポートが充実している証拠です。
クリエイタープラットフォームの推移
クリエイタープラットフォーム分野でも目を見張る成長が見られます。新規登録者数の急増により、同分野の利用者数は過去最高を記録しました。クリエイターにとって、このプラットフォームは新たな活動の場に変わりつつあり、彼らの創作活動を支援する重要な要素となっているでしょう。
結論
セルシスが蓄積しているデータと顧客ニーズに基づいた継続的なサービス改善は、クリエイターエコノミーの拡大に大いに寄与しています。今後も仮想コンテンツ制作を支える重要な役割を果たすことで、クリエイター一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことが期待されます。
セルシスは、これからもクリエイターの夢中と創造性がつながるカラフルな世界を目指して、さらなるサービス向上に努めていくとのことです。